第十話「貴方達、だあれ?」《過去》 ページ19
“秘密の愛称”を決めた日から一週間程経った頃、黒色の少女は書斎にいた。
『……よしっ!できたぁ!!』
書斎に一つだけ置いてある少し大きい机の前に座り、何かを作っていた彼女は、出来上がった物う上に掲げ、満足気に微笑んだ。
『あとは、ここにあのときに撮った写真を入れたら…………ふふーん、完璧!!』
一人感動に浸っていると、コンコン、と書斎の扉をノックする音がした。
それに驚いた少女は、恐る恐る扉の外の人物に声を掛ける。
『誰?』
?「A、パパだ。少し話があるんだ。入ってもいいかい?」
『パパ?うん、良いよ。』
扉の外の人物が自分の父親だと知った少女は、ホッ、とし、入っても良いと伝えた。
ガチャ
『パパ、一体どんなごよ……う……!誰!?貴方!!』
しかし、少女が振り返るとそこにいたのは、大好きな父親ではなくて、見知らぬ汚ない笑みを浮かべた男だった。
男「だぁいすきなパパじゃなくて悪かったなあ、お嬢様ぁ?」
『っ…!!やめて、来ないで!!』
ガシッ
少女は男に腕を捕まれそのまま部屋から連れ出されてしまった。
『離して!!離しなさい!!』
男「うるせぇ!!黙ってろ!!」
少女が暴れていると男は怒鳴った。
しかしそのお陰か少女の召使いが降りてきた。
?「御嬢様!?
貴様!!御嬢様から手を離せ!!」
男「ああ?んだよテメェ。」
ガッ
召使いは男に殴りかかった。
男は殴られた反動で少女を突き飛ばした。
大の男に突き飛ばされた少女は近くの階段で頭を強くぶつけた。
?「!?御嬢様!!」
男「っ……テメェ!!覚えてろよ!!」
男は少女が頭をぶつけ、目を覚まさないことに怯み、逃げて帰った。
召使いは少女を抱き抱え、少女の自室へと運んだ。
それから暫して少女の両親や赤色の騎士が少女の元へとやって来た。
その時にはもう、少女は医師に治療を施された後だった。
父「カケル!!一体何があったんだ!!」
カケル「……屋敷に見知らぬ男が侵入していたようです。
私は、御嬢様の叫び声聞こえ、直ぐに2階から降りました。」
召使いは、自分の知っていることを全て伝えた。
少女の父親は、顔をしかめた。それは、愛娘を守りきれなかった召使いへの怒りではなく、屋敷に侵入した男への怒りだった。
父「その男の顔を覚えているか?」
カケル「はい、しかと。」
「そうか」と言い召使いを連れ、少女の部屋から出ようとしたその時、少女が目を覚ました。
『貴方達、だあれ?』
39人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梨沙 - 私も、待ってまーす(≧∇≦)これからも更新頑張ってください(⌒▽⌒)応援してまーす!こんなにすごい作品を書けるなんて神ですか? (2016年5月13日 1時) (レス) id: 06d6597a25 (このIDを非表示/違反報告)
無感情ロボット(プロフ) - もちゃくちゃ…あ、まつが…いや間違えた…キヲトリナオシテむちゃくちゃ面白いです!更新全裸待機して待ってます!安心してください!履いてませんよ! (2015年11月7日 21時) (レス) id: b185c839cb (このIDを非表示/違反報告)
チルチル(プロフ) - 続き待ってます!(バッ (2015年10月30日 20時) (レス) id: f029fe8417 (このIDを非表示/違反報告)
雷鳥メイト - コシヴァー昨日言ってた合作の話なんやけどな!!コシヴァが作ってくれん? (2015年10月12日 18時) (レス) id: 83ed2febe6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コシカヴァローナ | 作成日時:2015年9月11日 22時