とある隊長の休日(後) ページ23
「っ……だ、大丈夫！？土方くん…！」
俺のバズーカをまともにくらって意識を完全に失っている土方にAが駆け寄る。……浮かれてたコイツが悪ィんでィ。
「A、邪魔者が居なくなったとこで…」
「沖田くん」
ぱし、と優しく頬を叩かれて思わず目を見開いた。…は…？
「…振り返らずに突っ走るとこ、君の良いとこでもあるけど…こんなのはダメだよ。見て、店ぐちゃぐちゃだよ。請求されるのは真選組だとしてもその間このお団子屋は商売が出来ないんだよ？」
潤んだ瞳に何も言えなくなる。……ンなの考えたこともなかった、というのが今の安直な考えだ。
「……わりィ。もう、しやせん…」
……ガキ、だ。何時も言われてることなのにAの涙で気付かされるなんて。
………こんな『ガキ』は、土方に勝てねェ。
「……ん、反省することで進めるんだから。突っ走るだけじゃなくて…たまには振り返らなきゃね？」
嬉しそうに笑う姿を見て…好きだ、と思った。ただの『気になる土方が好きな女』から『俺の好きな女』にハッキリと今変わった。土方が言ってた意味が、言葉が分かる。
「……玩具になんか……出来やしねェ…」
「…？何か言った？それより、ゼリー作るからおいで？土方くんもほら、早く起きてー」
目を覚まして青筋を立てる土方の元へ俺も行く。そして屈辱的だが頭を下げた。
「……アンタには敵わねェから…頼みます」
「…！？っお、おお…？」
ちら、と視線を横にすれば団子屋の店員に謝るAの姿が。俺も後で謝りに行こうと素直に思った。
でも、その前に
「…A」
「ん？」
「…好きでさァ。返事はいつか聞きやすから」
一気に赤くなるAと一気に青くなる土方を見て、俺は一足先に真選組へと帰った。
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マピト(プロフ) - かめろんぱんさん» 応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (
レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
マピト(プロフ) - オリオンさん» 一番好きと言ってもらえるなんて、、凄く嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
かめろんぱん - 料理が美味しそうで、作ってみたいです。土方さんとの関係も気になってしまいます。更新待ってます。応援してます。 (2019年9月21日 17時) (レス) id: 13bac77f59 (このIDを非表示/違反報告)
オリオン(プロフ) - 銀魂の小説で一番好きです。更新、いつも楽しみにしています。これからも応援してます！ (2019年6月10日 0時) (レス) id: 0ae5191533 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Miaさん» 粉チーズとスライスのピザ等に乗せるチーズ、両方入れても美味しくなりますよ。粉だけでも十分に美味しいのですが…。是非試してみてください！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マピト | 作成日時：2019年3月14日 16時
