思い出のカレーライス(中) ページ19
カレーライスって皆好きだよね？
という固定概念を私は持っています。
カレーは玉ねぎ、人参、じゃがいも、お肉を炒めて煮込む。お肉は好きなものを選んでよし。
ちなみに私は牛が一番好き。煮込めば煮込む程味がしみこんで柔らかくて美味しくなるから。
そして煮込むと必ず灰汁が出てくるからしっかり除去することも忘れない。体に良くないという理由もあるけど味に影響が出ちゃうんだ。
そしてルーを入れてしばらく煮込めば完成。なんだけど…私はここでいつもトマト缶を入れる。爽やかになってすっごく美味しい。お試しあれ。
後は煮込んで味がしっかり染みたら少しバターを入れて完成。お皿に盛り付ける際にはルーとご飯が6:4になるのが私のおすすめ。
出来上がったカレーを三つお盆に載せて私は皆の待つテーブルへと向かった。
「召し上がれ」
おお、と喜ぶ皆を見て私は胸がほっこりする。手を合わせてカレーを一口食べた沖田くんは目を見開いた。
「…うめェ…そういや…」
「…？どうかしましたか？」
無礼だと思いながらも沖田くんが溢した呟きに反応すれば、少し寂しそうな顔をして沖田くんが口を開いた。
「…姉上は祝い事になるとカレーを毎度作ってくれてたんでさァ。もう二度と食えやせんがねィ」
過去形ということは…きっとそういうことなんだろう。そのカレーを思い出しているのかと思うときゅう、と胸が鳴った。
「…レシピ、教えていただければお作り出来ますよ」
そう言うと沖田くんは目を少し見開いたあと、ゆっくりと首を振った。
「……A、ので充分でさァ。それに…姉上のカレーは激辛過ぎて俺以外食えやしねェ」
「…！！……ふふ、そうですか」
二人で顔を見合わせて笑っていると土方くんがおい、と声を掛けてきた。
「…総悟。ここは俺のお気に入りだからな、俺の許可無しに来んじゃねェぞ」
「……死ね土方」
さっきまでの柔らかい空気は何処やら土方くんと沖田くんがバチバチと火花を飛ばすせいで一気に騒がしくなる。
近藤さんに至っては親の様な温かい視線で二人を見ながらカレーを食べていて……この三人はまるで兄弟だ、と一人心の中で呟いた。
「あ、近藤さん。カレー好きじゃない人っていると思いますか？」
「え、ていうか俺はそんなにカレー好きじゃないかもなァ。あ、Aさんのはうめェけどね！？」
なんと………身近に一人発見しました。
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マピト(プロフ) - かめろんぱんさん» 応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (
レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
マピト(プロフ) - オリオンさん» 一番好きと言ってもらえるなんて、、凄く嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2019年12月7日 13時) (レス) id: 0072153e49 (このIDを非表示/違反報告)
かめろんぱん - 料理が美味しそうで、作ってみたいです。土方さんとの関係も気になってしまいます。更新待ってます。応援してます。 (2019年9月21日 17時) (レス) id: 13bac77f59 (このIDを非表示/違反報告)
オリオン(プロフ) - 銀魂の小説で一番好きです。更新、いつも楽しみにしています。これからも応援してます！ (2019年6月10日 0時) (レス) id: 0ae5191533 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Miaさん» 粉チーズとスライスのピザ等に乗せるチーズ、両方入れても美味しくなりますよ。粉だけでも十分に美味しいのですが…。是非試してみてください！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マピト | 作成日時：2019年3月14日 16時
