♯8 ページ8
「お待たせ、亮ちゃん…」
「なんで寝てるの」
走ってきてあげたのにー!
「ねぇ亮ちゃん、起きてよ」
亮「んっ…」
……
「はぁ!?」
「起きろよチビ介」
亮「うるさいチビ」
「起きてんの?」
亮「すぅ…」
「…おーきーろー!!」
亮「すぅ…すぅ…」
「…起きない…」
ぽつ…
ぽつ、ぽつ…
「…え?」
ザァー…
「あ、雨!?」
「もう!濡れちゃうじゃない!!」
ガチャ、ガチャ、
「あ、開いた!」
もうすでに、私も亮ちゃんもびしょ濡れだった。
「うっ、重い…」
小柄でも、やっぱり筋肉ついてんのか…
亮ちゃんを倉庫に押し込んで、私も倉庫に入る。
「あーあ、びしょびしょだ…」
亮「…ん、桃乃…雨?びしょびしょなんだけど?」
「亮ちゃんが重たいからだよ。あー、寒…」
ぎゅ…
は?
亮「なんか俺が悪いみたいだから。償い」
「そんなこと言って、本当は桃乃ちゃんにくっつきたいだけでしょ?」
亮「そうかもね」
…え?
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作者名:みょん丸 | 作成日時:2017年9月18日 23時