♯45 ページ45
女「桃乃ちゃん、もう上がっていいよ」
厨房のいすに座っていると、先輩が話しかけてきた。
「え?なんでですか」
女「お兄さんたちがいるのにメイドやってんの酷じゃないー?」
「それは…そうですけど。でもお金…じゃなかった。働かないと」
女「あはは、本音だだ漏れ。今日全然客いないし、暇だもん。時給減らさないから」
「え…」
女「たまには手抜かないと。ね?」
「…じゃあ、お言葉に甘えて。失礼します」
女「うん。お疲れー」
何処か安心したような表情の先輩に頭を下げ、更衣室へ向かった。
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・
「……何をしよう」
いきなり遊べる時間ができると、何をしたらいいのか困ってしまう。
野球部のマネージャーなんだし、マネージャーっぽいことをするべきか…
マネージャーっぽいことってなんだ?
……亮ちゃんたちに誕生日プレゼントあげてなかったなぁ…
いや春ちゃんたちの欲しがるものってなんだよ…
バットとか?高そうだし、そういうのは自分で選ぶよね…
やっぱあげないっていう選択肢をとるか…
でも春ちゃんたち、私の誕生日プレゼントはくれるよね…
何が欲しいんだ?
……………よし。
スポーツ用品店にでも行ってみよう。
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作者名:みょん丸 | 作成日時:2017年9月18日 23時