【◇】小湊兄弟の妹ちゃんはヤバかった。 (ページ32)

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♯32 ページ32

～肝試し中～

「うっわ。暗すぎ…」

夜の学校って、こんなに暗いんだ…

御「怖いの？」

「そんなわけないです。断じて違います」

御「腰引けてるけど？」

「なに女子の腰なんか見てるんですか。ヘンタイさんですね」

御「桃乃ちゃん、亮さんと春市を足して割ったって感じだねー」

「そうですか？亮ちゃんたちに似てるって言われても嬉しくありません」

御「でも好きなんでしょ」

「…いいえ？」

《ガタッ！》

！？

「な、なんですか今の…」

御「どうせ誰か隠れてんだよ。気にすんな」

「無理です嫌です御幸見てきてください」

御「俺先輩な」

「早く見てきてください。あ、でもやっぱついて行ってあげます」

御「怖いんでしょ」

「は？黙れクソメガネ」

御「メガネの悪口言うのはやめような」

・

・

純「わっ！！」

「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！！！来るなぁぁぁぁぁあ！！！！」

私は反射的に猛ダッシュで逃げた。

「来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るなぁぁ！！！！」

御「あっ、おい！」

純「えっ、おい待て！！！！」

「来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな！！！！」

純「おい待てって！！」

「こっちに来るなぁ！！！！」

《ドンッ》

暫く走っていると…

何かに勢いよくぶつかってしまった。