薄桜鬼〜I wish happiness be always with you〜

#47　洋装 ページ48

そんなある日。

「何この格好。」

平助)「ふはははは！！だんご似合わねぇな！！」

「うるっさい！！」

歳三の指示で、私たちは洋装に着替えることになった。

でも・・・私はなぜか似合わない。

左之)「だんご、おまえ根っからの日本人なんだな。」

「ふん！そういう左之は日本人じゃないんじゃない！！
だって似合ってるし！」

みんなばっさり髪を切り、すっかり短髪になってしまった。

まぁ、私もばっさり切ったんだけど。

近藤)「みんな着替え終わったか？」

奥から近藤さんが出てきて、みんなの様子を見る。

「やっぱ近藤さんは袴のがいいねー。」

近藤)「そ、そうか？・・・
Aも袴のが似合ってたような気がするなぁ。」

「・・・悪かったですね。」

ふんとすねると、頭に誰かの手が乗った。

歳三)「心配しなくても、似合ってる。」

振り向くとそこには歳三がいて

照れくさそうに顔を背けながらそういった。

「・・・嬉しくない。」

と言うと、ペシッと叩かれた。

ふと周りと見ると、洋装の服が一着残っていた。

歳三)「それは総司のだ。いつ戻ってきてもすぐ参戦できるようにな。」

「・・・そっか。私と一緒で似合わなきゃいいのに。」

一)「いや、総司は似合うだろう。」

くそぅ・・・。私、どれだけ似合ってないんだ。

むすっとしながら、一を見ると

一はばつが悪そうにおろおろしていた。

近藤)「まぁまぁ。さぁ、そろそろ出発するぞ。
ただいまより、甲陽鎮部隊出陣いたす！！」


慶応四年三月。

新選組は甲陽鎮部隊として、甲府城へ向かった。

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