#32 嫌味顔 ページ33
「引き抜きされたぁ!?」
ある日の午後。
今日は天気もよく、みんなで日向ぼっこをしていた。
新八)「あぁ。けど、断ってやったぜ。」
そういって、新八はドヤ顔をする。
なんでも昨日、伊東さんに新選組を出ないかと誘われたらしい。
まぁ、新八の選択は正しいと思う。
だって・・・ねぇ?
あの伊東さんだよ?性別も男か怪しいのに・・・。←
総司)「一君も一緒だったんだよね?」
一)「・・・あぁ。」
「一も断ったの?」
私の質問に、一はしばらく沈黙する。
「え・・・ごめん。聞いちゃだめだった?」
一)「いや、そうではない。・・・が、今その質問には答えられない。」
どうやら一は何かあるみたいだ。
左之)「だんごは誘われなかったのか?」
左之の質問に、私はへっと笑う。
「私が誘われると思う?
こーんな自分勝手なやつ誘うほどあの人も馬鹿じゃないでしょ。」
総司)「自分勝手って自覚してるんだね。」
「うるせぇやい。そういう総司だって誘われなかったんでしょ。」
総司)「あれ。バレてた?」
「バレバレだからね。」
そういって笑っていると、足音が聞こえてきた。
伊東)「あら、みなさんおそろいで。
なんのお話かしら?」
噂をすれば影。
この言葉作った人を尊敬するよ。
総司)「あぁ、伊東さん。
今日は天気がいいかですから、日向ぼっこしてたんですよ。」
総司が嫌味を含んだ笑顔でそう言う。
「そうそう。たまにはこういうのも悪くないですよ。」
伊東)「そうでしたの。私はあまり好かないわ。では、また。」
伊東さんは着物の裾で口元を隠しながら、どこかへ行ってしまった。
「総司の嫌味顔って、最高に腹立つよね。」
総司)「でもそのおかげで伊東さんどっか行ったんだよ。
むしろ感謝してもらわないとなぁ。」
歳三)「総司、巡察の時間だ。
こんなとこで駄弁ってねぇで、さっさと行け。」
突然声が聞こえ振り向くと、歳三が恐ろしい顔をして立っていた。
総司)「はいはい、わかってますよ。
だんごちゃんも行く?」
「んー・・・」
歳三)「ダメだ。」
私が悩んでいると、歳三にあっさり却下されてしまった。
「いいじゃんたまにはさぁ〜。」
歳三)「てめぇには書類の仕事がある。
ほら、行くぞ。」
私は歳三に引っ張られ、巡察はお預けとなった。
総司)「約束いつ果たしてくれるのかなぁ・・・。」
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奈智(プロフ) - 刹那さん» なんと嬉しいお言葉!!全然神じゃないですよ。でも、ありがとうございます! (2012年4月23日 22時) (レス) id: 2ade8b55b3 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 神ってます。w (2012年4月23日 21時) (レス) id: 7528815b55 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - トリュフさん:気に入っていただけてよかったです!頑張ります☆ (2012年3月24日 18時) (レス) id: b3e6fc6097 (このIDを非表示/違反報告)
トリュフ(プロフ) - こういうカップル可愛くて好きです♪ 更新頑張ってください!! (2012年3月24日 17時) (携帯から) (レス) id: b9cdd8fb73 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - レインさん:投票ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです♪頑張ります☆ (2012年3月21日 22時) (レス) id: a230726b7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈智 | 作成日時:2012年3月10日 16時