薄桜鬼〜I wish happiness be always with you〜

#15　嬉しい ページ16

「ん？んあ〜・・・」

なんだかいつもより息苦しくて

私は目を覚ました。

「うおっ！近いなおい。」

すると、目の前には歳三の寝顔が。

そういえば、昨日ここで寝ろって強制的に寝かせられたんだった。

「ん？・・・ずっと握ってたの・・・。」

やたら右手があったかくて見てみると

歳三がギューッと握っていた。

「フフッ・・・もっかい寝よ〜」

いつもは恥ずかしがって何もしてくれない歳三が

朝まで手を握っていてくれたことが嬉しくて

私は手を握り返しながら、もう一度眠りについた。


・


・


・

〜土方side〜

なんだかいつもより息苦しくて

俺は目を覚ました。

「・・・あぁ、そういえばここで寝かせたんだったな。」

目の前には、嬉しそうに俺の手を握って寝ているA。

何か、幸せな夢でも見ているのだろうか。

「そこに俺もいたらいいんだがな。」

夢の中にも俺がいたら・・・

そんな風に思いながら、俺はAの頭を撫でる。

A)「んー・・・歳三・・・好き・・・かも・・・？」

「え・・・」

まさかの寝言に、俺は固まる。

好き”かも？”ってどういうことだ。

なんで疑問系なんだ！？

好きで付き合ってるんじゃねぇのか！？

複雑な気持ちのまま、俺はAが起きるのを待った。

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