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#11 鎌 ページ12

池田屋事件の次の日。

私はお昼ごろになっても布団の中にいた。

「うあー・・・
眠いぃぃぃぃ・・・」

帰ってきたのが今朝だったから、眠いったらない。

目を覚ましたはいいけど、眠くて仕方なかった。

「・・・もっかい寝よ。」

そういって、私は再び布団に潜り込む。

?)「おい、A。いいかげん起きろ。」

すると、廊下から怒ったような声が聞こえてきた。

「・・・・」

私は何も答えず、寝たフリをした。

声の主は歳三だろう。

歳三)「いつまで寝てやがる。
さっさと起きて、仕事を手伝いやがれ。」

「・・・眠いからいやだ。」

私がそう言うと、障子戸が開いた。

歳三)「てめぇ・・・自分だけ呑気に寝てんじゃねぇ!!」

「いいじゃん別に〜・・・
どうせ書類書く仕事しかないんだし。」

私は布団に潜り込んだままそう返す。

歳三)「いいから起きろ!!」

歳三は私の布団を引っ張って無理やり起こそうとする。

「あぁぁあああ!!
うっざいよ、もう!!」

私がそう怒ると、歳三は布団を引っ張るのをやめた。

歳三)「他の奴らは眠くても働いてんだ!!
おまえだけ寝てるわけにいかねぇだろうが!!」

「・・・そんなに起きてほしかったら
ちゅーでもしてくれたらいいんじゃない。」

歳三)「なっ・・・!!」

どうせ、歳三のことだから

恥ずかしがってしないだろう。

私は歳三に背を向けたまま、また寝ようと目を閉じる。

歳三)「・・・今回だけだぞ!!」

歳三がそういったかと思うと、肩を引っ張られ

仰向けの状態にさせられる。

目を開けた瞬間、唇にはすでに塞がれていた。

歳三)「・・・こ、これで満足だろ!!起きろ!!」

唇を離した歳三は顔を真っ赤にしていて

ふてくされながら、そう言う。

「・・・歳三。」

歳三)「なんだ!!」

「熱でもあるの?それとも総司に何か吹き込まれた?」

冗談半分で言ったことを本当にされると思わなかったから

私はびっくりしてそう聞いた。

歳三)「てめぇがしろって言ったんだろうが!!」

「いや、本当にすると思わなかったからさぁ。
まぁでも、これからこの手を使えばいいってわけだ。」

そうすれば、私からしなくても歳三からちゅーしてくれんじゃん。

「鎌ってのはかけてみるもんだねー。」

のそのそと私は起き上がり、結局歳三の仕事を手伝った。

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奈智(プロフ) - 刹那さん» なんと嬉しいお言葉!!全然神じゃないですよ。でも、ありがとうございます! (2012年4月23日 22時) (レス) id: 2ade8b55b3 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 神ってます。w (2012年4月23日 21時) (レス) id: 7528815b55 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - トリュフさん:気に入っていただけてよかったです!頑張ります☆ (2012年3月24日 18時) (レス) id: b3e6fc6097 (このIDを非表示/違反報告)
トリュフ(プロフ) - こういうカップル可愛くて好きです♪ 更新頑張ってください!! (2012年3月24日 17時) (携帯から) (レス) id: b9cdd8fb73 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - レインさん:投票ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです♪頑張ります☆ (2012年3月21日 22時) (レス) id: a230726b7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈智 | 作成日時:2012年3月10日 16時

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