薄桜鬼〜I wish happiness be always with you〜

#1　あだ名 ページ2

総司)「だんごちゃーん！朝だよー。」

そういって、総司が私をユサユサ揺らす。

「うぁーい・・・」

私は、寝起きの頭でボーっとしながら

布団からのそのそと起き上がった。

総司)「じゃあ、早く来てねー。」

総司は広間へと歩いていき、私は眠い頭のまま

襦袢(じゅばん)の上に袴を着ていく。

鎖骨あたりの髪を手ぐしで適当に直し

私は広間へ向かった。


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「っはよーっす〜。」

平助)「おう！おっはよー！」

左之)「おはよ。髪、ぼさぼさだぜ？」

新八)「だんごー！！さっさと座ってくれ！！
俺、腹へって死にそうなんだ！！」

一)「おはよう・・・。」

広間に入ると、威勢のいい挨拶が返ってくる。

これが私の毎日の朝の光景。


私は藤坂A。

あだ名は「だんごちゃん」。

なぜだんごかって？

私がだんご大好きだから。

ちなみに名付け親は総司。

新選組では、副長小姓兼諸子調役兼監察。

漢字ばっかになって読みにくいだろうけど

簡単に言えば、歳三の手伝いと山崎君と同じ仕事。

だから、私はどっちかっていうと忍びの者。

実際は歳三の手伝いのほうが多かったりする。

表立ったことはあまりしない。

裏方ってやつだね。

あとは、鬼の副長土方歳三の彼女。

知ってるのは幹部だけ。

健全といえる付き合いではないし

お互いいつ死んでもおかしくないところにいるけど

なんだかんだで私は幸せだったりする。


「うま〜。」

総司)「だんごちゃーん。」

不意に総司に呼ばれ、私はご飯を食べながら振り向く。

総司)「巡察行かない？」

「巡察？んー・・・
トシ〜、行ってもいい？」

一応忍びの者だからね。

外の人に顔をさらすのはよくない。

歳三)「勝手にしろ。」

・・・でた。

トシの素直になれない病。

本当はだめって言いたいのに

素直に言わないんだ。

「総司、また今度ね。」

総司)「まったく。だんごちゃんは土方さんに甘いんだから。」


朝食後、私はトシの部屋に向かった。

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