木兎さん、貴方の妹が冷たいです。

臆病者！！ ページ12

あかねがれいの背中を睨みつける






息もつかずにまくし立てたせいか、肩で息をしている






「あかね、あのs「Aは悔しゅうないんか！！！」！？」







あかねが勢いよく言った





紅「なんで！？なんでいいかえさんの！？あんな事言われて悔しゅうないんか！？」






あかねが拳を握りしめ、私に言う





紅「うちは悔しい！！Aを一番近くで見てきたから！！Aは美人でも媚び売った事ないし、バレーもれいなんかに負けんくらい上手いんや！！ちょっとくらい言い返してもええやんけ！！」








「あかね、「もうええわ！！Aと話しとうない！！そのまんま、くすぶっとればええんや！！この臆病者！！」あかね！！」









そのままあかねは踵を返して行ってしまった









今まであかねと口喧嘩した事はあった









でも、その時はバレーをすればいつの間にか仲直りが出来た









けど、今はそんなこと不可能だ









「臆病者か……」







手元のボールを見つめる








だんだんとボールが霞んでくる








そのうちパタッとボールに雫がおちた









赤「A？」







赤葦に声をかけられた








目元を拭い振り返る







「なに？」








赤「いや、泣いてるのかと思って。大丈夫？」








「……全然。あくびしただけ」








赤「…………そう。音駒もう来るよ」









「わかった」







逃げるように赤葦から離れようとする







が、







グイッ






・








・




赤葦に腕を掴まれ軽く引き戻される






「！？……なに？」









赤「……あんまり無理しないで。困ったら俺に言って。…友達でしょ。」









友達、その言葉が頭の中でぐるぐる回る









友達の、いや親友のあかねに臆病者と言われた事が以外にも心に深く刺さる








苦しい





つらい







けど、





私が今赤葦に助けを求めて、赤葦を困らせたら、マネージャー失格だ









「何言ってんだよ。大丈夫」






そう言って赤葦の手をやんわりとどけた








「赤葦は試合に集中して。兄貴をよろしく」








そう言うとボールをカゴに戻しに今度こそ、赤葦の横をぬけて走っていった









その時赤葦が、じっと私を見ているなんてきずきもしなかった

もう嫌だ1→←馬鹿にするな！！

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