【殺戮の天使】殺人鬼たちに愛された末路。9 (ページ5)

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ﾀﾞﾆｰ｢残念！
君の馬鹿力でも開かないよ！
ここのフロアの扉はこう見えて頑丈なんだ！｣
ｻﾞｯｸ｢開けろ、ダニー！｣

ﾀﾞﾆｰ｢そうだなぁ、開けてもいいんだけど…
まだその時じゃないから……｣

その時、じゃない…？

ﾀﾞﾆｰ｢…ねぇ、レイチェル……
あぁ、早く目を覚まさないかな。｣
ｻﾞｯｸ｢ﾁｯ…

おい……そいつに何かしたら殺すぞ…！｣
ﾀﾞﾆｰ｢…そんな口を利くなよ、ザック。
僕はレイチェルを殺しはしないさ。

___でも僕には今、カードがそろっている！
レイチェルの身の安全、そしてこのビルの出口のありかだ！｣

『出口の…ありか……！』

ﾀﾞﾆｰ｢なぁ、ザック。
その使えない頭でよく聞くんだよ？
君は文字も読めない愚か者だからね…｣
『え、めっちゃ酷いこと言うじゃん…』

ﾀﾞﾆｰ｢___そんな君にヒントと救いの手を差し伸べようって言うんだから！

何も知らず君はのうのうと彼女の横にいた。
あまつさえ彼女に神様なんて言われてね。
君は悪い気はしなかったんじゃないか。｣
ｻﾞｯｸ｢テメェは気持ち悪いことばっか言ってねぇで分かるように話せ！｣

ﾀﾞﾆｰ｢____彼女のことを全部知ってごらん。

このフロアは彼女そのもの…
そこから考えるといいよ。
…彼女に本当にふさわしいとはなんなのか。

その選択肢によっては君をここから出してあげるさ。
_____勿論、"君一人だけ"ね。｣

え…私は！？

ｻﾞｯｸ｢んだよ！
全然説明になってねぇだろうが！！

おい！
起きろレイ！！｣
ﾀﾞﾆｰ｢彼女は宝石を隠して寝ているよ……

君が知るまで彼女はこのままさ。｣

ﾀﾞﾆｰ｢あぁ、夢女は好きにするといい。
ザックと一緒にレイチェルのことを知ってもいいし、僕と一緒にいるっていうせん、｣
『ザックと行く。』
ﾀﾞﾆｰ｢即答とは悲しいなぁ。｣
『というか、隣の人から凄い力で腕を握られてる。』

ﾀﾞﾆｰ｢…そうかい。
じゃあ頑張ってね。

ザック…夢女を死なせないように守りなよ。｣

え、死ぬようなことがあるってこと？

ｻﾞｯｸ｢…ﾁｯ｣

ザックさん？？？
舌打ちとはなんでや、ちゃんと守ってね？？？？？

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