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レイ「早く私を殺して、何も知らないままで……!
お願い、今の私を殺してッ…
私の神様なら!」
『神…様……』
____ドサッ
レイはそれだけ言うと、眠ってしまった。
ザック「……おい!
おい、ふざけんな!
しっかりしろ!!!」
『とりあえずソファに移動させよう…』
ザック「んだよ、こいつ。
突然倒れやがって……
疲れてんのか?
まぁ、無理もねぇけどよ……」
『レイがこんなに取り乱すなんて、珍しいどころじゃないよね…』
ザック「あぁ、妙に慌てておかしくなってやがったな……
あぁ、ちくしょう……
ここに来て絶望したような顔しやがって。
…今更こいつがそんな顔しても……おもしろくねぇ。」
『……ザックが、レイの…』
ザック「"私の神様"って俺の事だよな。
…あぁ、なんだこれ…
胸糞悪い……」
____パサッ…
ザック「……あ?」
『レイのポケットから…履歴書だね。』
ザック「りれき、しょ…?」
『エディのところであったやつだよ。
個人情報がいっぱい書いてるやつ。』
ザック「後で返すか。
…にしても辛気くせえ顔してんな。」
____カツン、カツン…
小さく音が聞こえた。
ザック「…なんの音だ?
(そーいえばダニーの野郎が見つかってねぇな。)」
『……入ってきたドアから聞こえるね。』
ザック「…行くか。」
『私は…』
ザック「俺といたほうが危険じゃねぇだろ。
だからついてこい。」
『ア、ハイ…』
___キィ…
ザック「……あぁ?」
『人形…?』
めっっっっちゃ不気味だけど。
でもこの人形から音が聞こえてくる。
ザック「音たててたのはこのおもちゃかよ。
ったく、こっちはイライラしてんのに間際らしいんだよ!」
____バキッ
ザックといた方が危険なんじゃ…
「____あぁ、よかった!
うまく追い出せた!」
____ガチャンッッ
ザック「ーー!?」
『うそ、扉が…!』
「まったく君ってば、なんでも壊せばいいってもんじゃないよ?」
ザック「クソが…!」バキッ
『いや、手…!!』
ザックは扉を叩いた。
痛い痛い痛いッ!!!
「ザック、そんなに強く扉を叩くんじゃないよ。
疲れて寝ているレイが起きてしまう。」
ザック「……ダニー、テメェ!!!」
___ガンッ、ガンッ
ザックは鎌で扉を切るが、ビクともしない。
なんで…?
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作者名:春猫 | 作成日時:2020年12月11日 19時