【おそ松さん】人質の女【マフィア松】

31.偽物お兄さん ページ32

ーAー








そして仕事の日。








私達は家に残る。ホントは６人で行くはずだったのにごめんね。









度々感じていた視線。









それは勘違いなんかじゃなくて、寝てる時とか感じてた。








それで調べて見ようと、うっすら目を開けて確認した時見ちゃったの。








屋根から覗く気持ち悪い目。人間の、目。








『怖くて寝たふりしたけどね。』








それを2人に話した。









いつも興味なさそうな一松もちゃんと聞いてくれたし、十四松もバットを振らずに聞いてくれたけど、









いや、話し終わったあとでバット振らなくてよくない？









｢･･･殺す｣








｢･･･やきう、やきう｣








怖いから！！！









銭湯にもいったしあとは寝るだけ。









『今日、一緒に寝ていいかな？』









｢っは！？｣









一緒にいた方が、捕まえやすくない？と言うと、どもりながらＯＫしてくれた。









その時、玄関の方からガラガラと扉の開ける音がする。









誰？








｢いや〜。忘れ物したわ〜。｣








それはおそ松の声。









なんだ、忘れ物か。









『･･･えっ？』









忘れ物、おそ松が仕事のときしたことなかった。みんなからも聞いてる。









十四松が私の口元を覆って、壁の方に移動した。一松は扉のとこ。









そして。









襖が開く。









｢一松ー？そこに俺の銃ない？｣









｢あぁ、ねぇな。･･･偽物さぁん｣









姿はおそ松。声もおそ松。








ただ違うのは、弟に刃物を向けられているというだけのこと。

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