好きだ11 ページ12
体育館のギャラリーまで唄サンを連れてきた。
『ちょっと遠いが見れるか?無理そうなら監督に話してもいいが、、、』
彼女の目線まで屈みゆっくりと話す。
彼女は一度首を横に降ってからノートを取り出し
"大丈夫、見えるから。それに耳が聞こえないとボールとか避けられないしこのくらいの距離が有り難いかも。気を遣ってくれてありがとう。"
『これくらい何ともない。帰り送るから待っててくれるか??』
"いいの?大変じゃない?"
『一人で帰すほうが心配だ。』
"ありがとう!部活頑張って!"
彼女は自分の前で拳を2回軽く下に下げた。
これは確か"頑張って"だったか?
『おぅ!』
俺は意気込んで体育館へと降りていった。
俺の顔を見た彼女の顔が赤く染まっていることなんて気がつかなかった。
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〜岩泉が迎えに去ってからの3人。
花「どーしたんだ?岩泉のやつ。」
及「唄サンのお迎えじゃない?」
松「つーか、さっきの話何なわけ?」
及「それもすぐ分かるよ。多分俺が言ったら岩ちゃん怒るだろうし。」
松「フーーン。」
3人は先に体育館へ向かいアップを始める。
松「お、岩泉じゃん。」
花「何?どこ?!」
松川がギャラリーを指差す。
及「ありゃ、下連れてくればよかったのに。全く、岩ちゃんは気使えないなー。」
松「岩泉が普通に女と話してる。」
花「え、ってかあれが岩泉の初恋の人??めっちゃ美人じゃん!」
及「だよねー。岩ちゃんには勿体無い!」
松「俺はお前よりは岩泉のほうがいいと思うけどな。」
花「俺もそ〜思う。」
及「ちょっと!!」
岩泉がギャラリーから消え体育館へ降りてくる。
松川と花巻は詳しく聞いてやる。と心に決めていた。
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『待たせたな。』
俺が下に降りると松川と花巻がニヤニヤと俺を見てくる。
『、、何だよ。』
松「美人ジャーン。」
花「清楚系お姉様って感じ?」
『うるせ。』
及「唄サーーーン!!」
及川が唄サンに向かってブンブンと手を振る。
彼女は一瞬驚いた顔をした後、フワッと笑ってヒラヒラと及川に手を振り返した。
彼女の綺麗な笑顔にドキッとしたがその相手が及川だということに無性に苛つきを覚え
『このクソ川!!!!』
及「いった!何で叩くの、岩ちゃん!」
持っていたバレーボールを思いっきり投げつけた。
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作者名:晴雛 | 作成日時:2017年12月3日 4時