鬼ごっこ ページ6
｢斎宮くんばかり狡いなぁ〜。でもいいけどねー！今度の合宿では、Aちゃんは僕につききっきりだからねー！｣
いたずらっ子のように微笑み、天祥院は机の周りを軽く片付けた。
｢そうそう、その事私まだ納得いってないんだけど。なんでValkyrieのプロデューサーなのにあんたらをプロデュースしないといけないの？｣
｢あはは、SSも近いから単にTrickstarとEdenは分けたいと思ったのと、弓弦や僕がいるfineの方が、Edenとやりやすいと思ってね。SS前にあんずちゃんをTrickstarから引き離すのは可哀想だし、今回は君に我慢してもらおうと思って。｣
天祥院の言っている内容は筋が通っていた。かわいい後輩のあんずのことも考えると、Aは反論することは出来なかった。
｢なんでValkyrieも参加することになったの？｣
悪足掻きのように、天祥院に問いかけた
｢そうしないと、君参加しなさそうだし、あと斎宮くんたちあまりにも活動してないから、このくらいの活動がないと留年しちゃうと思ってね。｣
｢余計なお世話なのだよ！｣
斎宮はいつもの如く天祥院に噛み付いた。
｢所で宗くん、何しに来たんですか？｣
キョトンと見つめるAに斎宮はやり切れない気持ちになった。
｢電話口で君が天祥院に襲われているように感じてね、いてもたってもいられなくなって来てしまったが、大したことなくてよかったよ。｣
怒鳴る気力も無かったため、正直にありのまま話した。
｢･･･心配して、わざわざ、･･･｣
みるみるAは顔を赤らめた。斎宮が言い訳せず直球で言葉を投げてくるのがあまりにも珍しく、面食らってしまった。
｢校内でイチャつくのはやめて欲しいなぁ。｣
わざとらしく大きな声で言う天祥院を無視し、斎宮は散らばる書類を拾い集めAに渡した。
｢僕も手伝おう。早く終わらせて帰るのだよ。｣
天祥院は、斎宮の様子が数日前までとは明らかに違うことに驚き焦った。本気でAを落としにきている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
巣ガモ(プロフ) - お師さんのクロワッサンさん» お師さん好きの方にそう言って頂けて嬉しいです！コメントありがとうございます。 (2019年6月10日 7時) (
レス) id: b191e7971f (このIDを非表示/違反報告)
お師さんのクロワッサン - あ"あ"あ"！！！お師さん好きの私にはたまらない作品です！！！これからも応援してます！頑張ってください (2019年6月9日 22時) (レス) id: e5f344db99 (このIDを非表示/違反報告)
巣ガモ(プロフ) - るもいさん» ありがとうございます。コメント励みになります！ (2019年5月26日 14時) (レス) id: b191e7971f (このIDを非表示/違反報告)
るもい(プロフ) - とても内容がよくて、最初から一気読みしてしまいました！更新楽しみにしています！ (2019年5月26日 0時) (レス) id: c365e10257 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：巣ガモ | 作成日時：2019年5月20日 18時
