また電話 ページ31
本編に戻ります!
「安心しろ。お前は、永遠にkzの仲間だ。」
家に帰っても、何回もリピートされる、若武の言葉。
皆の優しい、あたたかい眼差し。
“永遠”
そんなの、この世に存在しない。
絶対に終わりが来るんだ。
私はそれを痛い程、分かっている。
私はこんな不安を紛らわすため、英語のワークを開いた。
勉強しても、不安は紛れなくて。
自分が生きている限り、消えないんだろうなぁ。って、しみじみしちゃった。
___________そんな、時。
また一本の電話が。
相手はもちろん、山崎さん。
山「…君の病気を治せる人見つけたんだ。」
彩「本当、ですか!?」
山「あぁ。ドイツの医者だが、来月に来日するんだ。手術、してみないかい?」
彩「あのっ、そしたらお母さんとかに伝えないと…」
山「そうだ。」
彩「それはっ、嫌です!」
山「何故だい?」
彩「手術となれば、お金がかかって…迷惑がられます。そうなったら、またっ…」
心臓をギュッと掴まれたように、胸が痛かった。
それはきっと、発作じゃない。
山「だから、その金銭面を何とかすれば、大丈夫だろう?」
“YES”
その返事をしたかったのに、声が出なかった。
あれ?
胸の痛みは、発作だったの?
ガタン、と受話器が手から落ちた。
もう、心情とか景色の描写ができる程の冷静さは無い。
彩さん?!
山崎さんの声が、聞こえて、
ちょっと、彩!?
お母さんの声が聞こえた
…………………気がした。
65人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「探偵チームKZ事件ノート」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
通行人A - 虐待をネタにしないでください。虐待経験のある自分からすると物凄く不愉快です。病気もそうです。 (6月18日 12時) (レス) id: 05d80f8ec1 (このIDを非表示/違反報告)
lovesea - 感動でした!! 今度は、アーヤが生きていてほしいです。あと、私は上彩推しなので、この二人中心だと嬉しいです。 (2020年10月6日 14時) (レス) id: cd2f91d5b2 (このIDを非表示/違反報告)
花桜L - ゆづづんさん» ありがとうございます!スピンオフ書くので、そちらも是非楽しんでくださいな♪ (2019年12月8日 9時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
ゆづづん(プロフ) - 面白かった!お疲れ様でした! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 566d442984 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - いえいえ、これからも楽しみにしてます!頑張ってください!! (2019年12月7日 11時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花桜L | 作者ホームページ:http://uranai:nosv.org/u.php/hp/elu
作成日時:2019年4月15日 15時