◇※(グロ注意) ページ11
零れた腸を必死に元に戻そうとする男を地面に踏みつけた。
痛い嫌だ死にたくないと口からも血を吐き出しながら男は懇願する。
「大丈夫私は医者です。すぐに縫合してあげましょう」
そう言うと血と涙でぐちゃぐちゃになっている顔にほんの少し希望が見えていた。
その表情が気に食わなかったので私は両方の目に指を突っ込んで眼球をくり抜く。
耳を劈く叫び声がまた響く。人は痛みでどれ程叫び続けることが出来るのだろうかと不思議に思い今度はメスで耳を切り取った。
「う"、う"ぅう"ぅぅう"う"う"あ"あ"、もう、ゆるじでだの」
「大丈夫、私は医者ですからまだ直せますよ」
飛び出た腸をずりずりと引きずり出し、奥に入っている内蔵を直接ひっぱり出してぐちゅりと音を立てて潰した。
喉が裂ける程叫んだのか男はひゅーひゅーと息を吐くだけになってしまったが、私はまだまだ足りなかった。
男の腹から、まるで魚でも捌くように入っていた内臓を乱暴にむしり取っては潰した。
「こ、こぼ、しくれ、も、こどしてぐれ」
「あぁ、死にたいなら仕方ないですね」
死にたいなら殺してあげるしかないだろう。
本当はまだ足りない。こんなものでは足りない、もっともっともっと苦しめてから殺したかったけれど。
突然の事で何も準備ができていなかったし、そろそろ本当に死にそうなのでトドメぐらいはさしてやろう。
私はメスを男の首元に深く突き刺した。
何度も、何度も、何度も、何度も、男の声も息の音もしないけれどそれでも突き刺し続けた。
もあ殺した。相手は死んだ。それでも足りない、まだ全然足りない。
メスをぐちゃぐちゃに突き刺していればいつの間にか男の顔した半分と首の境目がわからなくなっていた。
「随分と派手にやったねぇ。こりゃ後片付けが大変だ」
「・・・・・・だ、ざいくん」
「大丈夫、後片付けするよう部下にはもう伝えた。明日の朝には跡形もなく綺麗さっぱり無くなっているよ」
「わ、私・・・・・・」
今更になって、カタカタと手が震え出した。
返り血で汚れた私を、太宰君は戸惑う事無く痛い程に強く抱き締めた。
彼は何を言うでも無く、ただただ私を抱き締めたまま優しく頭を撫でてくれた。
太宰君の私に触れる手はまるでヒビの入ったビー玉でも触れるかのように優しかった。
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柚子豆腐(プロフ) - みなづきさん» コメントありがとうございま!文章を褒めて頂けるのはほんとにめっちゃ嬉しいです!!より楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2021年3月10日 4時) (レス) id: 63b1aa4dbe (このIDを非表示/違反報告)
みなづき(プロフ) - 死ぬほど好きです!!!文章が綺麗で、キャラクターとしても太宰がひたむきというか、原作のままなのがもう好きすぎて、、100億回くらい10点押したいです。続き楽しみに待ってます! (2021年3月9日 22時) (レス) id: 3762c357ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚子豆腐 | 作成日時:2021年2月25日 4時