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少し仮眠をとってから演習場に顔を出しに行けば、もう始まっていたらしくサクラとおもわしき叫び声が聞こえてきた。
さすが先輩女の子にも容赦がない。
邪魔にならないよう気配を消し隠れて覗き見れば、サスケが豪火球の術を使っておりこれには素直に驚かされた。先輩もそれなりに驚いたのか一瞬目を見開いており、だが次の瞬間には土遁で地中に潜っていた。
サスケは心中斬首の術で生き埋め状態にされてしまい、首から上だけがひょっこりと出ていた。あら可愛い。
先輩の腰には昨日鈴とりと言っていただけあって、二つの鈴がぶら下がっていた。
三人の実力と先輩の性格からして、誰かが一つとったということはあり得ないので元から二つだけだったんだろう。
もし仮に鈴をとれば合格だったのだとすれば、最低でも一人は不合格でアカデミーに戻されてしまうわけだ。なら、合格の判断材料はそこではなく別のなにか。
暗部の頃に再三と言われてきた、チームワークだ。
見たところ全員独断で動いていたようなのでこのままでは不合格だろう。
しかし私にはどうすることもできない。少年少女よ、頑張り給え。
心の中で激励を送った後、時計の音がこれでもかと言うほどの音で鳴り響いた。出て行こうかどうしようかで迷ったが、私が出ていくことで空気を壊しかねないのでそっと見守ることに気めまた木陰に身をひそめる。
「お前ら三人とも忍者をやめろ!」
予想通り、先輩から放たれたのはまだ幼い子供には厳しい言葉だった。
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蒼葉(プロフ) - カカシ先生すっごいかっこいいです!!面白いです!!更新待ってます! (2019年3月29日 15時) (レス) id: 23fe071b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚子豆腐 | 作成日時:2019年3月5日 2時