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ほぼ毎日といっていいほどあなたが夢に出てくるのだと、そう本人に伝えればいったいどんな顔をされるのだろうか。そんなことは考えなくてもわかりきっていて、自分ですらかなり気持ち悪いと思うのだから軽蔑されかねないだろう。


別に、私だって見たくて見ているわけじゃないのに。


確かに見たくないといえば嘘になるが、夢に出てくれば出てくるほど自分の想いが強くなるようでいささか不安を感じてしまうのだ。

……いつか爆発して本人に告白しそうで怖い。




「あんなにかっこいいのが悪い」




白い髪も、片方しか出ていない目も、暇さえあればイチャパラを持ってるあの手も、すべてがかっこよくて好きで好きでたまらない。逆に惚れないほうがおかしいだろう。


最近は、暗部に居たころでは考えられないぐらい優しい笑顔を向けてくれるのだ。イチャイチャパラダイスを読み始めた頃からあの人は表情が豊かになった。もともとよく本を片手に歩いている人だったがイチャパラは、その、なんだろうか。


少年少女には読ませてはいけないような内容なので、マネして読んで見たときは衝撃がすごかった。それはもう、大変だった。


なんてことを考えていると、当の本人であるカカシ先輩が目の前を歩いて来た。




ちょうど先日、私は上忍になったばかりでそのことを報告したいと思っていたのだが軽く挨拶はするとしてもなんと話を切り出せばいいものか。というか先輩は忙しい身だというのに話しかけてもいいものなのか。


だけど、話しかけないと次またいつ顔を合わせられるかわからないのだ。


どうやら向こうも私のことに気が付いたらしく、にっこりと笑うと同時に右手を上げ私に向かって手を振ってくださった。あぁもう可愛いな。




「カカシ先輩お疲れ様です。お久しぶりですね」


「うん、久しぶり。そっちこそお疲れ様」




あ〜会話も始まらずに終了!何か話しかけたい、もう何でもいいから話がしたい。カカシ先輩の声が聴きたい!!!!


そんな淡い望みは叶わぬまま「じゃ、またね」といったカカシ先輩に軽く会釈をして通り過ぎることしかできなかった。自分の度胸のなさが恨めしい。


がっくしとうなだれながらとぼとぼと火影様の元へ向かう。




またね、なんて言っても会う予定なんてものはなく。




そのまたねがただの社交辞令だとわかっていても、次に会える日を楽しみにしてしまうのだ。馬鹿な私、カカシ先輩の眼中にもないというのに。

◇→



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設定タグ:NARUTO , はたけカカシ , カカシ先生   
作品ジャンル:恋愛
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蒼葉(プロフ) - カカシ先生すっごいかっこいいです!!面白いです!!更新待ってます! (2019年3月29日 15時) (レス) id: 23fe071b17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚子豆腐 | 作成日時:2019年3月5日 2時

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