【期間限定！？】みかん福袋！！ (ページ14)

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第七みかん・キター！　体育祭本番！ページ14

「オラオラオラオラ！黒組さいきょぉぉぉ！」

体育祭前日となり、爽やかな汗とは程遠く、ベタベタの汗が学校指定のジャージを濡らす。

無双くんもいつもより何倍も怒鳴り散らしている。

「ごらぁ！テメェらそれで満足してんのか！もっと出せるだろ！先輩には迷惑かけられねぇだろうがぁぁ！！」

「押ぉぉ忍っ！」

「ゆるい！」

「押忍っ！」

これなら優勝と応援賞の二冠も夢ではないだろう。

だが、紅組はおいておいて、青組が問題だ。

アソコはゴリラが多い。

だが、二年生は背渡りなので体型などは影響しないはず。逆に団結力がある僕らのろうがゆうりだ。

ちなみに僕が背を渡る役になってしまった。理由はチビだからが最初につくし、軽いからだそう。

何だかすごい、重要そうだったんだけど、無双くん曰く、背渡りは土台のほうが重要だから、ソード夫人はとにかく走れと言われた。

さて、僕ら黒組は勝つことができるか……。

次の日の朝の事。

『ニュース速報です！うわっ各地からやばいっです！真面目にやばいとしか言えないほどやばいので川や海の近くには近づいちゃだめです！うわ……傘が！」

僕はTVの前に座って暗くなった。

どうやら夜中に大きな台風が接近してきたようだ。

アナウンサーとかうわっとか言っちゃってるし、傘ひっくり返ってるよ……。

勿論延期ですよ……

予報によるとあと一週間は暖かくならないらしい。

これはもう体育祭は中止だろう。僕は重いため息をこぼした。とその時丁度スマホがなったので、机に置いていたスマホを、足をひきずりながら手に持つ。

画面にはORANGEと写っている。みかんからだ。

そういえば朝からみかんが居なかったが、どこにいるんだ。

僕はとりあえずスマホを耳に当てる。

「どうした…「ソーーーーーーーードォォォォォォ!」

「む、無双くん！？」

ものすごい声が耳をつんざく。この野太い声は無双くんだ。耳がジンジンと痛む。

でも、何故無双くんが出たのだろうか。

「ソード夫人よ！！うわぁぁぁぁぁん！雨の馬鹿やろロロ～～！！」

いやぁぁぁぁぁぁぁ！！耳に響く！いつも大きい声が電話越しから聞こえてくるから耳鳴りがしてくる。

死にそうになっていると、ガシッとスマホを取る音か向こうからきこえた。