半信半疑. ページ7
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「随分と楽しそうにしてたじゃねーか、土方の野郎と…」
『ど、どうしました?』
「別に、何でもねぇけど。」
『怒ってます?』
「お前にはどう見える?」
『あ、えーと…』
質問の答えに戸惑っていると私の手首を掴む力が少し弱くなった。
顔を窺がうと沖田は余裕の無さそうな顔をしていた。
苦しそうで悲しそうで、さわったらすぐ割れてしまいそうだ。
「A、だっけか」
『はい…?』
「本当に俺に見覚えないんだな」
『..はい』
「目ー逸らすなよ、もっとよく見ろ」
そういうと私の頭を両方から支えて、無理矢理目を合わせてきた。
私を捕える瞳は凄く真剣だ。
このまま見つめ合っていたら持たないと感じた私は咄嗟に目をつむる。
何とか視線から逃れようと思ったからだ。
「知らないんだな。」
『はい!』
「ん、なんでそんな嬉しそうなんでィ」
『あ、いや、やっとセクハラから解放されたなーって思って…』
「..そんないやだったか?」
『決してそういうわけでは』
「なら良かった」
『?』
頭を傾けると「分かんなくていい」といわれて頭を撫でられる。
え、何これ何この人。私の知ってる沖田じゃない!
私の知ってるあいつはもっとツンツンしてて子供っぽかった。なのに今のは何だ、私めっちゃ子供あつかいされてない!?()
若干敗北感を味わっていると総悟は勝手に上がって座敷の上に腰を下ろした。
「いっとくけど、俺まだお前のこと疑ってるからな」
『え…?』
「金平糖、今でも好きみてぇだし」
ハッ、テーブルの上におきっぱだった…!!
総悟は驚きで硬直中した私をみて笑っている。
どうやら私は目の前の男の手のひらで遊ばれているらしい。
そしてようやく笑い終わった総悟は満足げに立ち上った。
「今度来るときはいっぱい金平糖持ってきてやるから、楽しみにしてろ」
『それはどうも…』
「それにまだ半信半疑なんだ。お前がこん汰なのかそうじゃないのか」
「決めつける証拠もねーしな」
『証拠も何も、違うって__「その根拠もない」
『それは…。』
「じゃ、精々俺対策でも考えとけ。…またな」
『待ってください!』
「どうした?」
『なんでそんな知りたがるんですか?その、……こん汰さんかどうかを』
「好きだから。」
『……へ?』
「俺何か疲れたんで寝まさァ。あーあ、明日から楽しみだー」
「おやすみ」
『お、おやすみなさい…』
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拝啓近藤さん
もうバレそうです。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
作者の頭。←沖)こらァ必須ですねィ。
☆ラッキー食べ物☆|沖:食べれるもんなら食べてみろ!!
酢昆布。←沖)苦手、酸っぱくていけねーや。
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作者名:依 と❕‎🤍 | 作成日時:2021年2月14日 0時