嘘ばっか. ページ37
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「そっか。実家から江戸に遊びに来たんだな…!」
『そう!』
あの後結局こん汰だと白状してしまった。あんな泣きそうな目で見つめられたら否定することなんてできないだろう。それにあそこで違うと言ったら今度はAなんじゃないかと疑われるかも知れない。
「でさ。どう?」
『ん、何が?』
「俺少しは変わったろ?その…背丈とか雰囲気とか」
『あ、うん!凄いかっこよくなったね、昔は可愛かったけど』
「まっまあな。今じゃ、真選組の一番隊隊長にまでなったんだぜィ」
『かっこいい!』
私が褒めると「もっともっと」とねだってくる、可愛い…。
独りでににやけていると、沖田は私に質問をしてきた。
「こん汰は今何してるんで?」
『え!?えっと…、せっ接客業…(嘘)』
「へぇ…侍になるっていう夢は諦めたのか?」
『そうなるね…』
「あっ悪ィこんなこと聞いて。無神経だった」
『いいよいいよ!!』
(侍なってるし…)
「でも、すげー可愛くなったな。化粧なんかして色気づいて、…綺麗でさァ」
『…ウッ』
わぁー嬉しい…!!
好きな人にこんなこと言ってもらえるなんて、噛み締めよう。
胸を抑えながら悶える私をみて笑い出す沖田、それにつられて私も笑ってしまう。普段と違う反応を見せる沖田が可笑しいのかもしれない。
「手、繋いでいいか…?離れたら駄目だし」
『いいよ。』
歩きざまに沖田の手が私の手に触れる。
離れないようにと絡められたその手はとても大きくて暖かかった。
傍から見たら絶対カップルにみえるだろうその行為に顔が熱くなっていく。
「今日こっそり屯所に泊まっていかねーかィ。二人だけの秘密にして」
『あははw楽しそう、そうしよっかな』
「うん。」
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
作者の頭。←沖)こらァ必須ですねィ。
☆ラッキー食べ物☆|沖:食べれるもんなら食べてみろ!!
酢昆布。←沖)苦手、酸っぱくていけねーや。
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作者名:依 と❕‎🤍 | 作成日時:2021年2月14日 0時