終兄さん. ページ20
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『皆さん!私の為n_((近「トシー、酒持ってきてくれ!」
土「自分で取れねぇのか…?ほらよ近藤さん」
『...あれ』
「どうやら、主役そっちのけでもう始めてたみてぇだな」
襖の奥では隊士たちがどんちゃん騒いでいてお酒の空が既に大量に転がっていた。皆顔が紅潮していていかにも酔っている様子だ。
沖田の言う通りなのだろう。
山「ご、ごめん。俺、A君が来るの外でずっと待ってろって言われてたから知らなかった……。まさかこうなってるとは…」
『ううん、大丈夫ですよ!!そんなことより俺達も参加しましょ?』
「いいのかよ」
『はい!気にしてませんし』
近「あッ!!来たか。皆、主役のお出ましだぞー!!」
「「「おぉーー!!」」」
すると続々と私の目の前に真選組の隊士達が集まってくれた。
あっという間に取り囲まれている。
皆は、「新入りだ!!」「真選組の花……いや、雄蕊が来たな!!」などと、私を歓迎してくれている。嬉しい、感動し過ぎて涙が出そうになった。人は変わってしまったが、初めて道場にはいった時と何も変わっていない。見ず知らずの私をこんなに明るくむかい入れてくれた。
嬉しさに立ち尽くしたままでいると、今まで私にふれようとする隊士達の邪魔をしていた沖田が「入んねーの」と目線を逸らして告げた。
『入りますよ!』
「嬉しそうだな」
『はい、とても!』
「よかったですねー」
『…まだ怒ってるんですね』
「違ェーし」
『本当ですか!?』
「嘘、怒ってる。」
沖田は奥の方の誰も居ないところに行き、座布団に座った。
ジッとこちらを見つめている。
隣に駆け寄ろうかと思ったが視界に隅からあるものの視線を感じた。
オレンジのモジャモジャだ。
ん?あれはもしや終兄さん!?
あの頃の口下手から少しは変われているのだろうか…、
話してみたい!
私は少しずつ終兄さんに近づく。
隣につくと早速腰を下ろした。
『初めまして、しm………コホン、斎藤さん!!』
反応はない。
終始無言で見つめ合っていると、急に後ろから何かを取り出し始めた。やっとのことで取り出したその手にはテレビのカンペでよく使われていそうな白紙のノートを握りしめていた。マジックを手に持つとペンを走らせている。
書き終わると私の方に手早く見せてきた。
『どれどれ?“終でいい。久しぶりだな、A”って……。え?』
久しぶりって...
なんで私だってこと知ってるの...?
『えぇーッ!?』
終「“?”」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
作者の頭。←沖)こらァ必須ですねィ。
☆ラッキー食べ物☆|沖:食べれるもんなら食べてみろ!!
酢昆布。←沖)苦手、酸っぱくていけねーや。
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作者名:依 と❕‎🤍 | 作成日時:2021年2月14日 0時