52話 ページ10
あの後、しまさかとスマブラを楽しむこと約3時間。
6時過ぎだというのにうらたんが帰ってこなくてそわそわしちゃうので、ゲームをやめて席を立ち、キッチンへ。
この時間を有効活用してワッフルをお皿に並べていると、微かに聞こえたガチャリ、という音。
うらた「ただいま〜」
うらたんの声を聞いて、「おかえり〜」と返しつつもマッハで仕上げを終わらせる。
うらた「なんか甘い匂いするー!!」
その言葉とともに、近づく足音。
間に合え間に合え…!!!!!!
そう願っていると、いきなり閉ざされた視界。
『へ、なになになになに!??!』
バニックに陥ってジタバタすると、それさえも抑え込まれる。
耳元で聞こえた「かわいすぎ…」という言葉で私はやっと理解した。
え、うらたんに抱きしめられてる…??!?
『えっえっうらたん!??!?!?』
うらた「ん、ただいま」
『お、おかえり〜…』
少しの沈黙のあとに口を開いたのはうらたん。
うらた「ねぇなんでこんなことしたの」
もしかして怒ってらっしゃる…??
『う、うらたんが昨日運んでくれたって聞いて、お礼しなきゃって…あと、お仕事頑張ってるから…』
そう、正直に告げると今度は溜め息が聞こえた。…呆れられた?!?
うらた「そういうのホントずるいよね…」
『ご、ごめんなさ……え?』
反射的に謝ろうとしていたけれど、覚悟していたような言葉は飛んでこなくて。
変わりに抱きしめている腕の力を強められた。
.
うらた「俺さ…お前の事、好きなんだけど」
うらたんの腕からようやく解放されたかと思えばじっと見つめられ、自然と上がる体温。
その熱のこもった目にどきり、と胸が高鳴ったのは間違いじゃない。
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しゅがー@こたぬき - むっちゃ面白いです!!ゆっくりでいいので更新頑張ってください!受験生なので体調管理気よつけて! (2018年12月6日 16時) (レス) id: 1f604a1e22 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 彼方 - 頑張ってください! (2018年8月5日 20時) (レス) id: 6ae8b940a8 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - とっても面白いです!更新が楽しみすぎます!あと、詩雨さん、お誕生日おめでとうございます!(合ってますか…?) (2018年7月28日 9時) (レス) id: 8669ff7857 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 彼方 - オムライス食べたくなったです。))ぐーー、、 (2018年7月26日 19時) (レス) id: 6ae8b940a8 (このIDを非表示/違反報告)
詩雨(プロフ) - 加恋@坂田家さん» はい〜うらたさんをよろしくお願いします〜〜(?????)1票差だったので集計のとき確認めちゃくちゃしました(笑)応援ありがとうございます、頑張ります(´`* (2018年7月25日 22時) (レス) id: 8c5ac68716 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詩雨 | 作成日時:2018年6月23日 20時