流星隊の大仕事 ページ30
さらに場所を移して、保安部隊の本部
鉄虎、忍、奏汰は書類整理に勤しんでいた
「仙石くん、この書類、そこの棚に入れてほしいッス」
「了解でござる」
鉄虎から受け取った紙を忍は身軽なのを利用し、自分より高い棚の引き出しの中にしまう
「そろそろふりそうですね〜あめ。」
「えっ!本当ッスか、隊長達、降る前に帰ってこられるといいッスけど・・・」
「その心配はなさそうでござるよ。鉄虎殿」
忍の声を合図にバンッと音を立て、部屋の扉が強引に開かれる
「あはははっ☆俺の事を呼んだか!?今帰ったぞ!!」
「はあ、なんで俺まで報告に行かなきゃいけないんだろう・・・鬱だ」
千秋が翠の腕を引っ張りながら部屋に入ってくる
「隊長、おかえりなさいッス」
「隊長殿、今日もお疲れ様でござる」
鉄虎と忍は動かしていた手を止め、帰ってきた千秋の元に駆け寄る
「ちあき、あまりらんぼうなまねをしないでください。そんなわるいこにはめっ。しますよ」
奏汰はどこか黒い笑みを浮かべながら手元の紙をまとめる
「わ、悪かった、悪かったからその笑顔はやめてくれ。めっ、だけは・・・」
苦笑しながら千秋は奏汰に謝罪する
わかればよろし〜、と奏汰は窓から外を見る
気がつけば、奏汰の予言通り外は大粒の雨が降っていた
「おおっ!そうだ、忘れるところだった。ちょうど流星隊の全員が集まっていることだし少し話がある」
急に改めだした千秋に他のメンバーは緊迫した顔をする
「実は王女様があるパーティに招待され、俺たちに護衛を頼みたいとのことだ」
「えっ、でも、護衛なら「Knights」がいるじゃないっッスか」
「なんでも、他にも護衛の手が欲しいとのことだ。そこで俺たち流星隊に選ばれたわけだ。久しぶりの大仕事だぞ!」
あはははと高笑いをする千秋に比べて他のメンバーはその責任の重大さに圧倒されていた
王女の護衛となると気は抜けられない。いつ王女が襲われても冷静に対応しなければならない
だが、指名されたものは跳ね返すことはできない
鉄虎たちはどこか覚悟を決めたような顔立ちをして城を見つめる
「なんか、いやなよかんがしますね〜」
奏汰のそんな声は大きな雨音によって掻き消された
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御霊t(プロフ) - オスカーさん» コメントありがとうございます。参考にさせていただきます。続編は余裕があれば、明日くらいに更新しようかと考えておりますので待っていてください (2017年11月18日 17時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
オスカー - 短編集も読んで見たい気持ちですが、私的にはこちらの作品をいつも楽しみに待っているので、短編集はもう少し後にしてほしいです!続編楽しみです! (2017年11月18日 15時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - オスカーさん» コメントありがとうございます。わざわざ別の作品も見てくださり、嬉しいです。確かにせないずは最高ですよね。これからも更新頑張っていくので応援お願いします (2017年11月8日 22時) (レス) id: ab2fec6353 (このIDを非表示/違反報告)
オスカー - お話し(?)中失礼します。最初から読ませていただきました。その手をとって契約をの方も拝見しましたが、どちらもとても面白い作品ですね!私、せないず好きなのでこれからもどちらの更新も楽しみにしてます。 (2017年11月8日 22時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - *神*威*さん» そうだったんだびっくりしたーあの時はありがとうね。すごく励まされたよ( ^ω^ ) (2017年11月8日 20時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御霊t | 作成日時:2017年10月3日 21時