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「今日のランチタイムのお客さんは折原さんで終わりですね」
お客さんがほぼほぼいなくなった店内を見渡して、私はそう言った。
「えっまずいですか、すみません」
そう言って慌ててご飯をかきこもうとする折原さんを止める。
「いえ！全然そんなことないです！寧ろゆっくりして行ってください。お茶いります？」
「あ、ありがとうございます。いただきます」
暖かいほうじ茶を入れ、折原さんの前に出す。
「ありがとうございます」と再び呟いた彼はふぅーっと長い息をひとつ吹きかけ、お茶を飲んだ。
その少し薄めな唇が丸くすぼまる姿がなんだか可愛らしくて、私は思わずふふ、と笑ってしまう。
「？何かありました？」
「いえ」
自分のニヤける顔を必死に抑え、愛想笑いをした。
「あ、そういえば…えっと、すみません。お名前なんと言いはりますか？」
「私Aと言います。それが何か…？」
突然名前を尋ねてきた折原さんに少し疑問を覚え、聞いてみた。
「いえ、何とお呼びしたらいいかわからんくて…店主さんがお父様なんですよね？」
「あ、はい！そうです娘です」
なるほど。同じ苗字だから呼べなかったのであろう。
「僕割と最近ここに来るようになったんですけど、いつもいてはるなぁと思て。お店、継ぐんですか？」
「そうですね…元々は継ぐ予定じゃなかったんですけど。色々あって東京から戻ってきちゃいました」
「へぇ、東京に住んではったんですね！僕、かなり頻繁に東京には行くんですよ」
「お仕事ですか？」
「まぁ…そんなところです」
「大変ですねぇたださえ遠いのに」
東京によく行くという折原さんの話をもう少し聞いてはみたかったが、少しこの話題は苦手なようであまり会話が弾まない。
「じゃあそろそろ僕は行きますんで…ごちそうさまでした」
ふぅ、と一息ついた折原さんはお金を支払い、軽く会釈をしてからお店を出た。
私はしっかりと後ろ姿を見守り、お店のドアを閉める。次はいつくるのだろう。そう楽しみにしている自分がいた。
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ことみ(プロフ) - いちたにさん» もちろんっ! 素敵なお話、お待ちしております♪ (2019年7月29日 3時) (
レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ことみさん» お気遣いありがとうございます、ゆっくりではありますが書いておりますのでもう少し更新を待っていただけると幸いです (2019年7月29日 3時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - いちたにさん» あらまぁ。。。更新が止まっていて、それでいて本人がいるなら更新停止状態にしたほうがよいと思います。なんか上から目線ですみません(>_<) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ことみさん» すみません！更新が止まっているだけで終わりではないです(汗) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - なんで、終わりになってるんでしょう。。。? わざと、です？まぁなんにせよ、更新楽しみにしてますね♪ (2019年7月28日 3時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちたに | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月9日 20時
