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父はそのまま手を動かしながら話を続ける。
「若いのに忙しいなぁ。えぇと、いくつやっけあんた…
確かAと歳近かったような気がするんよなぁ……29…?30…?」
本人が目の前にいるというのに、年齢の推測をはじめる。まったく、デリカシーがないというか…。
「27ですおやじさん…」
少し困ったように、ははっと声を出しながら折原さんは教えてくれた。
ていうかわっか!?こんなに出来そうなサラリーマンの雰囲気を醸し出しておいて、その歳は若い。
「あれそうやったっけ?がはは!!A!お前の一個上やったわ!!」
「ちょっとお父さん失礼でしょ!!?」
「いや〜、老けてるように見えます?」
「え、全然!!全然そんなことないです!!寧ろもっとお若いかと!!」
ポリポリと頬を掻く折原さん。
焦って本当のことを言ったがこれはかなり失礼にあたってしまうのでは?
「その隈のせいじゃねーかぁー?ちゃんと寝とるの??」
「お父さん!!」
またお父さんが失礼なことを…。
それを聞いた折原さんは少し顔色を変え、またいつもの笑顔に戻った。
このはんなり、と言うのだろうか。
声と表情の雰囲気が私は好きだ。
「え?あぁ…はは、そうかもしれないですねぇ。ちゃんと寝てますよ、大丈夫です。ありがとうございます」
ご心配おかけしてすみません、と少し冗談めかして言いながら、折原さんは軽く頭を下げた。
そうこうしているうちに料理ができたようだ。
「はいっ鯖の煮付け定食!おまたせしました!」
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ことみ(プロフ) - いちたにさん» もちろんっ! 素敵なお話、お待ちしております♪ (2019年7月29日 3時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ことみさん» お気遣いありがとうございます、ゆっくりではありますが書いておりますのでもう少し更新を待っていただけると幸いです (2019年7月29日 3時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - いちたにさん» あらまぁ。。。更新が止まっていて、それでいて本人がいるなら更新停止状態にしたほうがよいと思います。なんか上から目線ですみません(>_<) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
いちたに(プロフ) - ことみさん» すみません!更新が止まっているだけで終わりではないです(汗) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 3105139abf (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - なんで、終わりになってるんでしょう。。。? わざと、です?まぁなんにせよ、更新楽しみにしてますね♪ (2019年7月28日 3時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちたに | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月9日 20時