【リレー小説】希望と絶望、人類の【第1頁】

14.指示を出す【リリィ･アイリス/響《HIBIKI》】 ページ14

「……はぁ」

言葉が足りない。足りなさすぎる。
父王達の説明に呆れながら、タンッ、と体を回転させて後ろを見て、口の所に手を当てた。

「学園は教室が無いの！だから、着いてきて！」

そう大声で、また前を向き、足を運んだ。

◇◇◇◇

「此処だよー。共有スペースの隣。覚えとこーね。」

皆を引き連れて教室の代わりとなる…「スタディールーム」とでも呼んどこう。

『うん、上出来だね』

希望王がゆったりした声お褒めの言葉をくれる。
へいへい。あざんした。と心で唱えた瞬間。

『じゃあ今度からの話をしようか』

次の瞬間

『明日から文化祭の準備をしてほしいな』

「はい？」

いやいやいや。
文化祭ってもっと絆とかを育ててからの筈じゃ…


『頑張ってね。今日は寮で同じ性別同士で交流でもしてね。部屋の前に名前が書いてあるから。

それじゃあ、入学おめでとう』


「はぁーーーーーーーっ！」


盛大に溜め息を吐いた。

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