【リレー小説】希望と絶望、人類の【第1頁】

13.自己嫌悪【糸色 戯/名無しのチート】　 ページ13

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“異端の人間”


その言葉に、少なからずリリィに対して同情する。

きっと...いいや、確実に彼女は一部であろうとも他者から畏怖や嫌悪を抱かれるだろう。

自分と同じように......

否、自分は彼奴ら全員から嫌われていたのだから、自分とは違うか。


《じゃあ、私からもお祝いの品を！眠い人の目覚ましにもなるからね！》


他者からの視線を諸ともせず続けた彼女の表情に興味が失せ、瞳を閉じるが静電気に似た音が聞こえ瞳を開けば包帯越しでも青や黄色に光る稲妻が見えた。

その稲妻は、まるで花火のようで、彼女の背後にまるで天使の羽のように浮かぶ水は目を背けたくなるほどまでに綺麗だった。


「イラつく...」


自分が...自分の能力をあんな風に使えるわけない。

溜め息を吐きながら自己嫌悪に陥った時、人類王にマイクが戻されたようでどうやら移動をするようだ。


《それじゃあ皆さん、教室に行きましょう》




＊


「教室なんてないじゃん」


嘘吐きー、とブーメランではあるが呟く。

配られた見取り図を見て体育館を出ると、庭にでも行ってみようかと思ったが人が集まりそうだと結論付け人が余り来なさそうな場所に行こうと、共有スペースに向かって足を進める。


「誰もいないといいけど...なんて嘘だけど」



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