乙女ゲームのはず？ 【wrwrd！】

裏庭 ページ22

裏庭に行くと、可愛らしい女子がいた


「.....君が手紙の送り主かな？」


mb「うん」


「何の用？」


いや、ほんま果たし状しか思い浮かばんわ


mb「付き合ってほしいの」


？？？？？


「私は女子やで？君と同じ性別やで？」


mb「いいの！涼君なら！」


何でやねん


「ごめんな、私の恋愛対象男子やから」


いや、普通はそうなんやけど


mb「お願い！付き合ってください！！一週間だけでもいいから！」


「いや、やからごめんなさいって」


mb「私涼君の事が好きなの！！」


いや、知っとるよ


日本語分かるかな？


「ごめんね、私は心優しい子と付き合いたいねん。君みたいに花を踏んでる子とは無理かな」


綺麗な花をその子は踏んでいた


そんなんに気づかへん子は、あんま好きちゃうし


mb「でもっ！」


「何がでも、なん？」


その子は言葉を詰まらせる


「私、一気に不機嫌になったから此処から去ったほうがええで」


何するか、分からへんから


なんて言うと、走って去っていく


いや、良心痛みすぎてやばい


てか、この花どうしよ


絶対緑化委員とか育てとるやん


どうしようかと考えていると、後ろから声が掛かる


ht「そんなに慌てなくていいよ、君がやったんじゃないでしょ？」


そこには生徒会メンバーのひとらんらんが居た


「でも、なぁ」


ht「.....じゃあ、明日から数日。花の世話をしてくれる？」


いや、そこはヒロインにお願いしろや


と思いながら二つ返事を返す


花は少し萎れていた


花を撫でながら


「元気になってや」


と声を掛ける


花に声を掛けながら育てるとええらしい


ひとらんらんを見ると吃驚していた


ht「........へぇ、面白いね」


何が？

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