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0日目 ページ2

やる気のないおれたちだったけど、母さんの命令は絶対
逆らえばこれからのお小遣いはきっとないだろう



だから大人しくこれからのことを聞いた




何でも、母さんや父さんの知り合いや親戚の家でおれたちを預かってくれるとのこと



事情を話せばすぐにOKをくれたらしい。緩い。緩すぎる


おれが言うのも何だけど、二十過ぎた男性ニートを一ヶ月以上預かるんだぞ?
面倒なことこの上ない

おれだったら縁切られても断る…




「行く場所は母さんが決めたから。文句は受け付けないわよ」

『えぇ〜………』

「野球できるところがいいなっ!!」




十四松以外みんな嫌そうな顔をする


おれの場合、都会は嫌だ
人がたくさんいるとこ嫌いだし、もしマンションなら猫がいない可能性大だ


それよりも、家族や知り合い以外の人にお世話になる
これは面倒というより焦る

普段他の人と話さないおれ
初対面で一ヶ月以上他人と暮らす。それを想像するだけで頭が破裂しそう


し、失礼のないように頑張ろ……



そうこうしているうちに、兄弟の行く先が言われていく。次は自分の番だ




「一松はね、松浦さんっていうご老人のお宅よ。穏やかな方だから話せるはずだし、田舎のほうだから安心して」



あ、よかった……
想像した場所より良さそうだ


母さんの親切心に感謝しながら頷く
多分、酷く動揺したりアレをしたりすることはないはずだ


田舎か。猫いるかな……



ちょっと楽しみになってきたかも。なんて思ってたら、母さんがおれらにあるものを渡してきた



「え?」

「これって………」


『スマホ!?』



まさかのスマホ登場。トド松を抜いた五人のスマホが手渡された
それぞれのイメージカラーのケースに入っていて、俺のは紫


なんか渋くていいな、と心の中で笑った




「さすがに連絡手段がないのは不安だから、ボーナス出たし買っちゃったの。余計なアプリは入れないでね。使い方はトド松にでも教えてもらってちょうだい」


『あざーーーっす』


「明日にはそれぞれ出発ね。それまでに準備すること」




『はーいっ』と良いお返事でこの話は終わった




その瞬間、おれを抜いた四人がトド松に集まり使い方をうるさく聞く



「ちょっと兄さんたちくっつかないでよ!暑苦しい!!」




これはさすがに大変だなトッティ……


おれは晩飯の後にでも聞くかと思い、わかる範囲だけでもと紫のスマホを触っていた

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リオ(プロフ) - のんのんさん» ああああ、ありがとうございます!嬉しいです!感激です… (2018年9月25日 7時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - 涙がボロボロ出てしまいました。私的にはこの話の映画が出たらいいなと内心思いました。これからも頑張ってください! (2018年9月25日 0時) (レス) id: 4f4766f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - レミリアさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました! (2018年1月8日 8時) (レス) id: 4940cabbbd (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - このおはなしすごく面白かったです! (2018年1月7日 23時) (レス) id: 8e9961abf9 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - うむ(´-ω-`)ありがとう! (2017年10月16日 15時) (レス) id: ebaca7d72e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rio1001/  
作成日時:2017年7月21日 17時

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