Doll＊21 ページ21
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A「ん、っ…！」
軋むベッドの上。
零が私の唇を塞ぐ。
凛月「ふふ、ほんとスベスベ〜」
凛月は嬉々とした表情で私の太腿に指を這わせる。
ゾクゾクとした感覚に、私は目を硬く瞑った。
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零「A…本当に愛おしい…
いっそのことここに閉じ込めてしまおうかの…」
唇を離した零はうっとりとした瞳を私に向けると、
右耳に唇を寄せた。
A「ひ、ぁっ…！」
耳の淵をわざと音を立てて舐める零。
すぐそばで聞こえる水音が鼓膜に響く。
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凛月「…兄者ばっかズルい」
A「ぁっ、」
少し不機嫌そうな声で言った凛月は
背後に回ると、私の首筋にカプリと
噛み付いた。
鋭い歯が皮膚を突き破る感じは、やっぱり慣れない
思わず、痛みに顔を歪める。
零が弄る耳とは反対側で聞こえる
「やっぱりAの血は甘いね〜」
…なんて、呑気な声と台詞。
あなたにとっては砂糖みたいに甘いくても、
私にとってはブラックコーヒーより苦いのに。
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ああ、この行為はいつになったら終わるのだろう。
今だけの問題じゃない。
これからも私たち兄妹は、こんなことを続けていく
のだろうか。
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『気ィ張んのもいいけどよ、もう少し甘えろ』
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そんなことを考えていたら、先輩がくれた
言葉が脳裏を過ぎって。
あの人になら_______
…なんて、考えていたけれど。
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零「わんこはAが気に入ったようじゃの。
しかしお主は我輩と凛月のモノじゃ。
手を出したからには…ただでは済まんの」
耳元で聞こえた悪魔の囁きに、
その安易で危険な考えはかき消された。
私を、私でいいと認めてくれた大神先輩。
そんな人を傷つける……?
私は拳を握った。
駄目に、決まってる。
私に希望を与えてくれたあの人を、守らなくちゃ。
A「…私、もう関わらないから。」
絞り出すように言った私の顔を凛月が後ろから
覗き込む。
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凛月「ほんとに？」
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全てを見透かすような紅の瞳。
私は腹をくくって、力強く頷いた。
凛月「…そう、」
すっと目を細めて、安心したように微笑んだ凛月。
零も満足気な表情をしていた。
.
.
出逢ったばかりなのに、もう別れがくるだなんて。
…だけどいいの。
あなたを、守ることができるなら_____。
……
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甘い缶詰(プロフ) - 好きの一言につきる。更新頑張ってください。 (2020年4月8日 0時) (
レス) id: a8efbdff26 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 追記:注意コメ(？)にて誤字をしてしまい文が可笑しくなってしまいましたが気にしないでいただけると幸いです。(駄文、長文、連投失礼しました) (2019年7月23日 16時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すみません急にこんなこと書かせてもらって…この作品が好きだから言わせていただきました(決してうんこ姫様(名指し失礼)がこの作品が嫌いだからという意味ではありません)改めて、見るのは2回目くらいにですが相変わらず面白かったです♪また更新される日を待ってます (2019年7月23日 16時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - うんこ姫さん» どう読むかは人それぞれですが流石にそれは酷いと思います。それに、そんなことしなくてもこの作品は面白いでしょうに…推しの作品でそんなこと書かれて不愉快です。他人がそれを見て他人がどう思うかちゃんと考えてからコメントしてください。 (2019年7月23日 15時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと＠ぜるだぁり(プロフ) - 椚先生優しい･･･！ (2018年2月21日 13時) (レス) id: 3496ac6a23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーちぱい。 | 作成日時：2016年3月12日 21時
