変な夢?らしき物を見た私。 ページ49
[待ってよ!]
誰かの悲痛な声が聞こえた。まだ、幼い子の声がーー
声の方へと歩いて行くと、小さい女の子が、マメパトの側にしゃがみこんでいた。
よく見ると、その女の子は、私だった。小さい頃の、私だった。
「だいじょうぶ?」
私は、マメパトに話し掛けていた。
マメパトは、
[どうせ君も、あの人と同じなんだろう!?]
と言って、手を払った。
「ちがうよ。わたしは、ポケモンがすきだから。」
[そう言ってるのも、最初だけなんでしょ?]
続けて、
[あの人だって、最初は可愛がってくれた。でもっ、僕が弱いから、この森に捨てた……。1回も僕を見る事なく、森を出ていった……。]
「わたしは、ぜったいにそんなことしないよ。やくそくするっ。」
[本当に?]
「うん!ほら、おいで。」
私は、マメパトに腕を広げて見せた。
マメパトは、ゆっくりだが、確実に私に近付いていった。
そして私は、腕の中にマメパトが来ると、高く持ち上げた。
「ちいさくて、かわいいから、きょうから『ちび』っていう、えーっと……なまえだ!わたしA!」
[宜しくね!A!僕は、ちびっていうんだよ。]
「ふふっ、よろしくね。」
私はマメパトに笑いかけて、腕の中で抱き締めながら道を歩いていった。
そして姿が見えなくなってから。
『……何今の。』
と呟いた。
「A、A。」
ユサユサと誰かに揺さぶられて、目が覚めた。
『レッドさん……私寝てた?』
レッド「うん。何か呟いてたけど、夢見たの?」
『変な夢、かな。』
レッド「そろそろ着くって。」
『分かった。荷物まとめないと。』
今の夢、何だったんだろう。
何で昔の私が、マメパトと話してたんだ?てか昔からポケモンの言葉分かってたんだね。アハハ、流石私。
引っ掛かるのは、昔の私がポケモンの世界に居る事なんだよね。いつ来た?身に覚えがないんだけど。
私はモンモンと考えながら荷物の準備を終わらせた。
ー間もなくカントー地方に着きます。お荷物のお忘れのないよう、お気を付け下さいー
というアナウンスが流れた。
コトネ「Aさん起きましたー?」
レッド「うん、ok。そっちはヒビキ起きたの?」
ヒビキ「バッチリです!」
ヒビキ君は寝起きとは思えない程目を大きく開いていた。
……帰ってきました、カントーに!
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れみぃ(プロフ) - ユメミさん» コメントありがとうございます!レッドさんが可愛いと思ってもらえれば幸いです。 (2017年9月5日 6時) (レス) id: 043c29065c (このIDを非表示/違反報告)
ユメミ - 早く更新お願いします、1話から見返したらレッドさんが萌え萌えです (2017年9月5日 1時) (レス) id: d9c136a6c5 (このIDを非表示/違反報告)
れみぃ(プロフ) - 玲美さん» アネキー!ありがとうございます!俺、更新頑張るっス! (2017年8月22日 16時) (レス) id: 043c29065c (このIDを非表示/違反報告)
玲美(プロフ) - 面白いな!更新、頑張れよ! (2017年8月22日 15時) (レス) id: 94d50e8693 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - ありがとうございます!楽しみにしてますね! (2017年7月2日 8時) (レス) id: 27a996e2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†松野家に生まれし次男の弟† | 作成日時:2017年6月25日 13時