ごわ ページ7
先輩の後を追って、水道のある場所に辿り着く。
「Aちゃんは、元マネージャーなんだよね?」
「はい!」
「じゃあ、ドリンクの作り方はわかるよね?
私、他の仕事やってくるから頼むね」
これを期待してました、先輩。
思わず口元が緩んでしまうが、堪える。
「は、はい…?」
「下の棚、部室にスクイズ。それじゃあ」
それだけ言って、先輩は何処かに行った。
下…?
足元を見るけど、何も無い。
当たり前か。
ん〜?
ふと視線をずらすと、棚が目に入った。
これかな…?
水道の下にある備え付けの棚。
しゃがんで、パカッと開けると、スポドリの粉やらが色々とあった。
よし、後はスクイズか。
部室、と言われたので先程通った道にあった部室に向かう。
許可なく部室に入るのは気が引けたが、仕方ない。
一応ノックをして、何も反応がないことを確認して部室に入った。
「スクイズ、スクイズ………お、あった」
比較的取りやすい場所にある所からボトルキャリーの中にあるスクイズを籠ごとおろした。
「…よし、」
気合を入れて、籠をもって部室から出た。
.。 ______________________________ 。.
シャカシャカ………シャカシャカ………
かれこれ何分くらいこの作業をやっているのだろうか。
北一の時はこれよりもあったが、今は久しぶりということもあって腕が疲れる。
先輩は何処で油をうっているのだか。
キュッと、最後の1本の蓋を閉める。
「………はぁぁ」
力なく腕が垂れ下がるが、まだまだ仕事はあるのだ。
一日目で悪い印象をつけられたらたまったもんじゃない。
再度気合いを入れ直して、重たい籠を持って歩き出した。
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みとみ - 面白かったです!続き見てみたいので更新してくれたら嬉しいです! (2022年12月10日 13時) (レス) @page9 id: d40c103c61 (このIDを非表示/違反報告)
しう(プロフ) - 見ててとっても楽しいです!更新楽しみにしてます〜!! (2021年3月14日 4時) (レス) id: cfe68d15df (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ありがとうございます! (2020年3月10日 8時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)
いちか(プロフ) - ルナさん» 鴇色のことですかね?でしたらときいろと読みます! (2020年3月10日 4時) (レス) id: c60763bc65 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - スミマセン、七に十に鳥の漢字の読み方を教えてください! (2020年3月8日 12時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚花 | 作成日時:2020年3月2日 21時