プロデューサーと部活 ページ3
新しく新設されたプロデュース科はやることや覚えることが沢山ある。
しかもたった一人の為上手く回らず彼女に負担が募るばかりだ。
そんな彼女を見兼ねて、プロデュース休業日を設けた先生のご厚意で南雲Aは部活に所属することにした。
彼女が入っている部活は、弓道部だ。
空手部に最初入部予定だったが偶然居合わせた月永レオの手によって
最初は副会長、蓮巳敬人も頭を抱えていたが、弓道もいいと思った南雲Aはそのまま籍を置くことにした。
ギリギリと限界まで弓を引き絞り、小さく呼吸を整えて手を離す。
矢はブレることなく、的の中央に真っ直ぐ刺さった。
ゆっくり弓をおろしていると、立っている彼女の背中から
「お見事です」
と、一つの拍手と一緒に声をかけられる。
「伏見さん。生徒会の方は終わったのですか？」
声に反応し、Aが振り向くと、柔らかな瞳が彼女をとらえる。
「はい、そもそも私は正式な生徒会ではございませんし。
坊っちゃまも今日は部活に顔を出すそうなので久々にこちらに来た所存です。」
「お疲れ様です。
姫宮さんはお元気にされてますか？」
「えぇ、口を開けば会長様やAさんのことばかりですよ。」
「そうなんですね。」
心地いい風が二人の頬を撫でる。
「そういえば、他の部員の方々は？
蓮巳様は生徒会室でバリバリお仕事なさってましたが？」
「月永先輩と朱桜さんは今回、Knightsの集まりがあるということで瀬名先輩が迎えに来てました。」
「あぁ、そうなのですね。
ではAさんと二人きりですか。」
「たまたまですけどね。
蓮巳先輩は今日いらっしゃるんですか？」
「どうでしょう。まぁ坊っちゃまが珍しく仕事が無い状態なので可能性としては、と言っておきましょうか」
(釣れませんね……。
こっちは二人きりでこんなに嬉しいというのに。)
「何かいい事でもありましたか？」
「……！ええ、そうですね。
Aさんとこうしてゆっくりお話できるのが至福だなと感じておりました。
あなたを独り占めしている気分です。」
「なっ……伏見さんもまたそういうことを軽々しく。
何処にいても、貴方が何であろうと今はアイドルなのですから、弁えて
「ええ、ちゃんと弁えておりますよ。
でも今は二人きりですし……ね？」
そういうことでは！」
今日もこの慌てぶりで癒される、伏見弓弦と少女の小さな日常。
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結葉(プロフ) - 更新待ってます‼ (2023年3月4日 10時) (
レス) @page30 id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - れいありすさん» コメントありがとうございます！思ったことを言葉に表すの難しいですよね。それでも伝えようとしていただけただけで本当に嬉しいですし、ありがたい気持ちでいっぱいです。不定期更新ですが完結は必ずしますのでゆっくりとお楽しみいただけると幸いです。 (2020年4月27日 11時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
れいありす(プロフ) - この物語とても面白いです!言葉では表せない位何て言うか...面白くて大好きです!更新頑張ってください!応援しています！ (2020年4月27日 8時) (レス) id: 897e8a62fb (このIDを非表示/違反報告)
Music(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました (2019年11月30日 10時) (レス) id: ac04f81fab (このIDを非表示/違反報告)
矢澤こゆき(プロフ) - 時間一日（ときまいちじつ）さん» 作者さんの更新が速すぎて驚きました｡投稿ありがとうございます!! (2019年11月24日 19時) (レス) id: 9da7dff2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 一日（ときま いちじつ） | 作成日時：2019年10月13日 16時
