人魂7つ ページ8
少し時間がたち、部屋のドアの開く音が聞こえる。
「ん、そこから動いてないんですね」
さっきの三白眼の人だ。
そしてもう3人連れている。
「牛島さん、起きてますよ」
「あぁ、ありがとう。川西。」
三白眼の人が呼んだのは大きくて威圧感のある人。
三白眼の人と違ってふわふわの耳もしっぽも生えていないようだ。
「……牛島若利だ。
この旅館の前に倒れている貴女を五色が助けたらしい。
体調は大丈夫か？」
その人は表情をピクリとも動かさず淡々と私に問いかける。
「えと、私は……、ごめんなさい。
自分の名前を覚えていなくて……。
えと、牛島さん……。
体調は大丈夫です、まだ腕とか動く気はしませんけど……」
そう言ってヘラりと笑ってみせる。
「そうか……」
とぽつりと呟くと、牛島さんは次は赤い髪の男を引っ張ってきた。
「この妖怪は、天童だ。
お前には今から天童と話をしてもらう」
「エッ、ちょっと若利クン！？
色々と唐突すぎじゃない？？」
「詳しいことは天童に聞け。
今後のことに関わる」
「まさかの無視！？」
「じゃあ天童、終わったら呼んでくれ」
「ウーン、まぁ任されたヨン」
そう赤髪の人……天童さんが返事をすると他の3人は部屋を出ていった。
「俺、天童覚ね。
好きに呼んで。
えっと、俺たちは妖怪で君とはチョット違うんだよね。
つまり君を警戒してるワケ。
だから今から術を使うけど、質問に答えてってね。
あ、答えにくいことは言わなくてもいいから。」
「……わかりました。」
妖怪……。
そうか、だからあの人たちの耳としっぽが……。
「じゃあまず1つ目、なんでここに来たか覚えてる？」
そう聞く天童さんには、さっきまで無かった額に浮かぶもうひとつの目があった。
これが、妖怪……。
「えと、暗い道を歩いて、疲れたので倒れて……それよりあとは覚えてません。」
「ふむふむ。
じゃあ2つ目。
名前覚えてないのってホント？」
「……はい。
本当です………。」
「ふーん、じゃあ
って聞いたことある？」
「……それはっ……。」
私の………名前……。
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時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - シロさん» 返信遅くなってしまいすいません。コメントありがとうございます。更新頑張ります^^* (2020年2月2日 9時) (
レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 妖怪パロ面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2020年1月30日 16時) (レス) id: 1aa23a7ddd (このIDを非表示/違反報告)
時間一日（ときまいちじつ）(プロフ) - あに芋さん» ありがとうございます！初めての妖怪パロ作品がこの作品と聞いてとても嬉しいです^^*他にも多くのパロディがありハイキューってそこも楽しいところですよ！ (2020年1月20日 22時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
あに芋 - 妖怪パロなんて初めてみましたがめっちゃ面白いです！！更新待ってます！！ (2020年1月20日 0時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時間 一日（ときま いちじつ） | 作成日時：2019年7月30日 15時
