結婚写真 ページ10
あと、一ヶ月と三週間...。
僕たちは、二方の両親に結婚のお許しを貰い、婚姻届を出した。
「あとは、結婚式だね」
一通り終わり、あとは結婚式。
僕は、式は、絶対にあげたいと思っている。
「良いわよ…大変でしょう?私だって、いつ死ぬかわからないし...」
「だからするんだよ、思い出を作ろうよ」
もしかしたら、亜希子と結婚式を挙げるのが、最期の思い出になるかもしれない。そうなると、胸が苦しい。
「写真だけ、撮りましょう?」
「うーん、それも良いなぁ.......よし、そうしよう」
本当は、たくさんの人を呼びたかったが、亜希子の体調、要望を考え、写真に収めることにした。
三週間後...
「いらっしゃいませ」
今日は、結婚写真を撮りにきた。
亜希子は、テンションが高く、微笑ましかった。
「今回は、撮影で宜しいでしょうか?」
「はい、撮影に来ました」
僕も、楽しみだ。
「貴方、こっちよ」
亜希子に呼ばれ、振り返るとそこにはとても美しいウエディング姿の女性がいた。この人が、僕の妻になるなんて、夢のようだ。
「うわぁ...綺麗」
言葉を失うほど綺麗だった。
「ふふっ、貴方こそ、とってもカッコ良いわよ?」
そう言い、亜希子は微笑んだ。
「素敵なご夫婦ですね。では、撮影しますよ」
店員は笑い、カメラの前に立った。
「花嫁さんは、花婿さんにもっとくっついて下さい」
そう言われ、亜希子はピタっと僕にくっついた。
「そこまでピッタリくっつかなくても良いですよ」
「あはは...ごめんなさい...」
店員は苦笑いし、亜希子は頬を赤くしていた。
僕は、くっついてくれて、嬉しかったけど。
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苺大福 - 秘密だおさん、コメントありがとうございます!「僕」は、優しい、紳士のような性格にしたかったので、そう言っていただけて嬉しいです。 (2019年2月10日 2時) (レス) id: 7fe0549102 (このIDを非表示/違反報告)
秘密だお - 亜希子さんの年齢層がわかり辛いです。でも「僕」の優しいところがかなり好きです (2019年1月27日 10時) (レス) id: cb505d6806 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福 - 鉛豆腐屋さん、コメント有難うございます!面白いと言っていただけて良かったです!これからも頑張りますので、引き続き見ていただけると嬉しいです! (2018年10月23日 23時) (レス) id: 7fe0549102 (このIDを非表示/違反報告)
鉛豆腐屋 - 亜希子さんが好きな本のことが詳しく書いてあり、とても面白かったです。 (2018年10月23日 22時) (レス) id: 825cd368f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:苺大福 | 作成日時:2018年10月21日 18時