5年生になりました ページ31
「好きです!付き合ってください!」
「えっ…」
放課後。やや陽が傾きかけてきた時刻に、青春丸出しの言葉をかけられた。
環くんとミリオくんと帰るために中学校の校門にいたんだけど、まさか告白されるとは思わねぇよな。
「俺、ずっと君のことを見てたんだ」
いや、いきなりストーカー発言されても。
「天喰と通形とよくいるけど、どっちとも、付き合ってる訳じゃないんだろ?」
「はい、まぁ…」
だから君と付き合えってか。
「だから、俺と付き合って」
ほらやっぱり。
でもね、初対面で顔も見たことないしそもそも存在を知らない君にそんなこと言われてもね、私困るだけなのよね。
だからって無下にするほど、私も鬼じゃない。もちろん好意を向けられるのは嬉しいよ?君みたいな真面目そうな中学生に好きだって言われたから機嫌悪くなるってわけでもないし。
でもな。
「……嬉しいけど、ごめんなさい。君とは付き合えない」
「なんで!?俺は君のことがこんなにも好きなのに!」
「うわぁ…」
だめだこいつ。話通じないタイプだ。人の話聞こうよ。
…仕方ない。もっとキッパリ言おう。
「私は君を知らないし、知り合いだとも思ってない。好きっていう感情なんてもってのほか」
「……」
「私と付き合いたいのなら、まずは友達から…」
「…はぁ、ダメなのか。つまり俺のことが嫌いなんだ…」
だから話聞けよあほんだら。
「俺のことが嫌い…嫌われる…この告白も噂される…居場所がない…」
「別に私は嫌いじゃなくて…お友達から…」
「なら…」
すると、おもむろに、手持ちの鞄からやけに細い刃物を取り出した少年。よく見れば、手術用のメスにも見える。
…待て。
「…ねぇ、君、そのメス…何に使うのかな?」
「俺ね、医者目指してるんだ。それも外科医。脳外科医」
「おいおい…まさか」
「医師免許は持ってないけど、大丈夫だよ。ちゃんと成功させて、傷もほとんど見えなくする」
血の気が引いていく感じがした。
じりじりと、メスを持ちながら近寄ってくる少年に背を向け、後先考えず走り出した。
「環くぅぅぅん!!!ミリオくぅぅぅん!!」
「来るわけないよ!俺の個性で音を遮断してるから!」
なんて個性の持ち主だよちくしょう!!
頼む環くん!早く助けて!環くん私に惚れてるんだったら特殊な第六感とか働くでしょ夢小説お決まりの!!それ使って早く来て!!
「はぁ、はぁ、やべぇよやべぇよ早く誰でもいいから助けてお願いいいぃ!!」
救世主環くんの第六感→←閻魔「お久しぶりの心操くん」心操「俺出番１回だけじゃん」心操side
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雪羅(プロフ) - Miraiさん» コメントありがとうございます!読者さんのノリが良くてこっちも面白いです。ごくせん好きなのでそう言って頂けて嬉しいです!! (2020年3月11日 13時) (
レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - なんかごくせんみたいだった。面白かった、、ｗｗｗ (2020年3月10日 12時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - 初コメなんですけど、ここのコメ欄面白すぎません？やばみざわなんですけど？時代遅れがでてしまった、、 (2020年3月10日 11時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - アトラさん» くっ…漆黒の翼め…!この性(聖)なる母である私に喧嘩を売ろうというのか!? (2019年7月31日 22時) (レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
アトラ - ふふ...漆黒の翼の私前ではそんな言葉珍しくもないわ(変態) (2019年7月31日 10時) (レス) id: 32785243ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪羅 | 作成日時：2019年3月22日 12時
