ん。２【音駒】

ん、ん！ ページ29

Aside

　

「あがった！研磨カバー！」


「俺に寄越せー！！」



研はリエにすぐに合わせた。

こういうところは、すごいセッターだねって思うけど。

でも、リエの今は急すぎ。



「タメ口すんません調子こきました」


「そういうのいいっていつも言ってんじゃん。

それよりブロードなんて突然言われても困る」


「今のブロードって言うんすか！カッケー！

……でも、できたじゃないすか」



出来たはいいけど、他の人にも迷惑かけるから周りを見てほしいことを、リエに伝える。



『ん、ん！』


「え？……あぁ、すみません！本当に気を付けます！！」



成長途中なリエーフをいれるのは間違っていない。

カバーをしていけばいいけど……。

なかなかいつも梟谷には勝てない。

今回も光が調子を崩すことはなかった。

うーん、調子を崩してくれればいいけど、崩しても梟谷の人たちは皆が皆うまいんだよね。



「次はどこだっけぇ？」


『ん』


「烏野とかぁ」



烏野は、あの翔がいるのが厄介だ。

リエに伝えておこう……。

身振り手振りで、ヒナをブロックすることを意識するように伝えた。



『ん、ん……ん！』


「日向のことを意識すればいいんですね！」


「でも他のことも忘れるなよ」


「わ、分かっています！」
　


新しいものに挑戦していかないと、勝てるものも勝てないし。

烏野は、そういうことしないのかな。

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