検索窓
今日:20 hit、昨日:20 hit、合計:768,074 hit

8 ページ26






「いつからそこに? 居るなら声かけて……」




言葉に詰まったのは彼がそこに居たからでは
ない。つい数分前、クローゼットにしまった
はずの






「どうして……それ…」






キンモクセイの匂いのするジャケットを
ーーーー彼が手にしていたからだった。






***






涼介「何があった。話して?」






その日、夕飯は食べなかったと思う。
料理の手を止めリビングに場所を移すと、
嗚咽するわたしを涼介は強く抱きしめてくれた。






涼介「ほら、落ち着けって。呼吸して」






***






蝉から涼介へ……
新しい自分に生まれ変わり、表で生きていく
決意をしたばかりの彼。






ようやく回り始めた人生の歯車を止めるわけ
にはいかないと、胸の奥底に閉じ込めていた
はずの孤独の念が…






嘘偽りない眼差しと
安らかな肌のにおいで







「うっ………涼介っ…!」






一気に解き放たれた。






「ごめんなさい。わたし……」






9→←7



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1344人がお気に入り
設定タグ:山田涼介 , Hey!Say!JUMP , 切ない,悲恋   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:知夏 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/972e809caf1/  
作成日時:2016年3月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。