仮病 ページ5
........いる。
いつもは前の席に誰もいなくて教卓が見えやすいのに、
教室のドアに手をかけると
"白"がいることがすぐに分かった。
禪「今回のめちゃめちゃ長かったな。二ヶ月か?」
乙「.....うん、思ったより長引いちゃってさ。笑」
パ「お前やっぱ筋肉ついたな。男前になってるぞ。」
狗「しゃけしゃけ」
.....入りたくない。
別に乙骨がいて気まずいのが嫌なわけじゃなくて、
私も乙骨も大切にしてくれている三人と
微妙な空気になるのが耐えられないだけ。
『真希ぃ〜なんか熱っぽいから保健室行ってる
って先生に伝えといて!!』
禪「あ、おいA!!........ッたく...」
乙「........... 」
狗「明太子..昆布。」
パ「......そだな。そっとしとくか。」
『硝子さーんベッド借りまーす。』
家「ッお前.....最近はよくやってると思ったら...」
このベッドは仮病で何度使ったか分からない。
でも、
この保健室の匂いと冷たい布団は少し落ち着く。
家「一旦席空けるからな。用事がある。
"本当に"体調悪かったら電話かなんかで呼んでくれ。」
硝子さんは私が仮病を使ってることを知ってる。
理由は聞かれたことがないけれど。
『........ 』
一回の授業や、一日をここで過ごしたって
またどうせ授業はあるんだけどな。
それでも今は一人になりたくて、
横向きにまるまって思考を手放した。
(___ Aさんに僕の何がわかるんだよ。)
『............. 』
一年前か。
また、嫌なことを思い出した。
呪いのような言葉は、夢にだってでてくる。
『.....ッ何時だ......』
時計を見ようと横に丸まった体を開いた時、
カーテンに手が触れた。 と思った。
2448人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
澪音(プロフ) - 更新再開楽しみにしてました!!!続きが読めると思うと、本当に嬉しいです (9月15日 13時) (レス) @page47 id: 2ba2a5666c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - ずっとずっと更新楽しみにしてました。ほんとに大好きです戻ってきてくれてありがとうございますだいすき (9月15日 6時) (レス) @page47 id: e2dc63c50d (このIDを非表示/違反報告)
卵焼きちゃん(プロフ) - 感情移入してしまいました。凄く素敵な作品でした。 (6月4日 14時) (レス) @page32 id: 04cc082d2a (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 更新楽しみにしてます!頑張ってください (2022年12月16日 20時) (レス) id: 99844850a9 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王(プロフ) - どうしてなのだろう、、、ここまで尊いのは、、、毎回ご馳走様です!! (2022年11月26日 7時) (レス) @page32 id: c75fcc9307 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小石 | 作成日時:2022年8月9日 1時