一年越しの喧嘩を。【乙骨憂太】

無知 ページ2

パ「......帰ってくるらしーな。憂太。」




禪「...そーか。なんか美味いもんでも用意しとくか？」




狗「.......ツナ」








.............。







パ「.....真希、わかってんだろ俺が言いたいこと。

あいつら、どーすんだ。」





禪「私にふるんじゃねーよ...めんどくせー。

棘に聞け。」





狗「.....おかか高菜。明太子。」



















『ただいまぁ....。

＿＿＿ やっぱ三人ともここにいたのね！』








男子寮のドアが開き、一人の女が入ってくる。













パ「おう、おつかれぃ。」








禪「.....朝から大変だな。

背中、土ついてるぞ。 外で払ってこい。」







狗「ツナマヨ！昆布！！！」







『あほんと？ 棘ありがと〜！

それじゃ外で払ってもらってもいい？助かる〜！』

















制服の背中についた土や砂を払うため、
Aと棘は男子寮の外に出た。



















パ「.....言うか？帰ってくること。」










禪「また私に振んのかよ。
......言わない方がいいんじゃねぇか。


私らも知らなかったってことにしとこうぜ。」









(そう！！それでね！！

木の根っこみたいな足がめちゃめちゃ生えてたから、
一本ずつ影に取り込もうと思ったら、

途中でひっかかって転んじゃって！笑)













寮の外ではしゃぐ女の声が、二人に聞こえる。



















パ「......憂太もAも、いいヤツなのは

間違いねーんだけどな。」








禪「......まぁ、

お互いに少しは変わったし、大丈夫なんじゃねーか。」
















『ねぇ！！

二人とも暇？？？


棘に座学の勉強教えてもらうんだけど、
四人でやらない？お菓子奢るから！！』
















寮の扉が開き、

ひっそりとした空間に凛とした声が響く。
















パ「...そだな、お互いな。





菓子、Aの奢りか？？？ やるに決まってんだろ。」








禪「菓子じゃねぇ、

肉まん買ってくるなら考えてやる。笑」








『買ってくる買ってくる〜！！

寒いし丁度いいじゃん！四個ね！棘行くよ！』








狗「高菜！？ すじこ〜...」








黒い長髪の女のマフラーに手を引っ掛けて、

棘はとぼとぼと着いて行った。

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