三十四松 ページ36
今回はカラ松との話だな
俺が中三だった頃、カラ松は俺の部屋に来てまでよく話し掛けてきてた
カラ「兄さん!俺、中学では演劇部に入るんだ!」
『……』
カラ「それでな!友達の兄ちゃんに台本貸してもらって練習してるんだ!」
『煩ぇよ…今勉強してんのが分かんねぇの?』
その頃の俺は、第一志望の高校に行くために必死で勉強していたんだ
将来とか全く考えてなかったし、とにかく進学率の高い学校に行くことを目標にしていた
『つーかそんな事なんで俺に言うんだよ
お前の事なんか興味ねぇし、学芸会で台詞棒読みだった奴が演劇部とか無謀だろ』
カラ「無謀じゃない!」
今思うと結構酷いこと言ったな…
なんで仲直り出来たのか不思議だ……
カラ「兄さんは演技やったことない癖に偉そうにいうな!!」
『大声出すな。近所迷惑だろ』
俺が言い終わる前に、カラ松は部屋を出ていった。俺はため息をついてカラ松がいた場所を見ると、床に借りてきたであろう台本が落ちていた
『はぁ…練習するとか言って 台本忘れるってバカだろ』
あいつの事だから部屋に戻って他の兄弟に愚痴ってるんだろと思って台本を持って自分の部屋を出る
弟たちの部屋の襖を開けると六つ子全員がいて、驚いたように俺を見ていた
『おい、演劇やんなら台本わすれんじゃねぇよ』
そう言って台本を床に投げて俺は自分の部屋に戻っていった
1967人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
変態紳士 - 好きです((イケヴォ (10月16日 19時) (レス) id: 2d63b57691 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - 途中までしかまだ読んでませんが、お兄さんは悪くないような、、、あんな家庭環境だったらそうなるのも当たり前、、、私はお兄さんの味方です! (2020年6月29日 19時) (レス) id: 752e5a7709 (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 45話なんですけど……すい曜日って言うより水よう日の方があってる気がします (2020年6月2日 9時) (レス) id: bd89f0112b (このIDを非表示/違反報告)
Fickle(プロフ) - コメント失礼します。 設定の時点で、もう好き!!自分も箏曲部なので、めっちゃ親近感湧きます!!!箏っていう字が見えた瞬間、『え、仲間やん!!!!』って叫びました笑 これからも頑張ってください!!応援してるでござる! (2020年4月10日 14時) (レス) id: 7647ad033f (このIDを非表示/違反報告)
もえな(プロフ) - はやぁーーく!続編!!来てぇーー! (2016年7月5日 21時) (レス) id: 2cf466b34b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:忍 | 作成日時:2016年3月9日 21時