私、ATMなんで。39 (ページ45)

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"ブーーーーーーン…"

　
　

　
XU「………」

『………』

LU「………暗。」

XU「っ、誰のせいでだよ！！なんでてめぇも一緒に乗ってんだ！！」

LU「え？だって泊めてもらうわけだし…」

XU「あんな事があってよく俺らの前で平気な顔していられるな！？図々しいにも程がある！」

LU「え～、もう過ぎた事は仕方ないじゃ～ん。それに、彼女のお家に遊びに行って何が悪いの～？」

XU「てめぇ…ッ」

『彼女じゃない！！』

LU「しばらくはこのままで、破局発表はしないってさっき決まっただろ～。それがAの為でもあるんだって！熱愛発表してすぐに俺を振っただなんて知られたら、お前それこそ俺のファンに袋叩きだぞ？私たちのルハン様を振りやがってーって！なんせ一億人だからな～。恐ぇぞ～」

XU「全部てめぇの都合だろうが！！」

LU「しょーがないじゃん！この俺がプロポーズまでして振られたなんてっ、かっこ悪くて言いたくないもん！！」

XU「お前のプライドなんて知ったことじゃねーんだよ！Aを巻き込むな！！」

LU「俺と付き合ってるってことにしておけば、Aにだって当分は悪い虫が寄り付かないだろ！？」

XU「そんなもの俺一人で駆除してやるよ！！」

LU「駆除する前に寄り付かせるなって言ってんのー。」

XU「っ、……A、帰ったらバーベキューの準備だ。今晩は鹿の丸焼きだぞ。」

『任せて。骨一つ残らないよう、上手に調理するからね。』

LU「恐い恐い！もぅ～っ、ごめんってばー！余計な事した俺が悪かった！反省してますぅー！」

『てめぇみたいな鹿がお兄ちゃんに生意気言ってんじゃねぇ！お兄ちゃんはなっ！私の為にいっぱい頑張ってくれたんだ！私を助けてくれた！喧嘩したのにっ…私のこと怒ってたのに！それでも私を助けてくれたんだ！余計な事しかしねぇお前なんかがっ、偉そうに言うな！！』

LU「……へ～い。ごめんなさ～い。」

XU「………」

『お兄ちゃんっ、私嬉しかったよ！お兄ちゃんに助けてもらえるなんて、思ってなかったから……ストラップも、取り返してくれてありがとう！お兄ちゃんが現れた時、本当にヒーローに見えた！童顔ヒーロー！かっこよかった！！』

XU「童顔……ストラップ、無事で良かったな。」

『うん！お兄ちゃんのおかげ！』

LU「お前、本当にそのストラップ一つで言いなりになったわけ？」

『っ、……』

XU「………俺のせいだよな？」

『えっ…？』