［アルスマグナ］短編集 version２！！ (ページ16)

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　家族１　　タツキ＆コンちゃんページ16

タツキside

「コンちゃ～ん！！！」

学校から帰ってすぐさまコンちゃんの元へ向かう。

実は今日コンちゃんがケガしちゃって...。

だから僕一人で頑張ったんだよ！

コ「タチュキ～、そんなに走ると危ないど！」

「ごめん！あ、そうだ！僕ね、出来なかったターンができるようになったんだよ！」

コ「よく頑張ったど、タチュキ！」

「うん、ありがとうコンちゃん！」

それからぷぷっぴの皆やじいやにも報告しに行った。

皆すっごい喜んでくれたんだ(*'▽')

だけど僕の両親には伝えることができなかった。

だって遠い所にいるから。

小さい頃から出張とか多くて僕一人でいた。

外にも出てなくて体も弱かった。

そんな僕には小さいころからずっとそばにいてくれた家族がいるんだ。

弱かった僕を支えてくれて。

ある日約束したんだ。

何があっても、僕は諦めずに頑張るからね！って。

コンちゃんside

オデはいつもタチュキを見守ってきたど。

小さい頃からずっと、ずっとそばにいて支えてきたんだど！

だからタチュキのことは誰よりも知ってるど。

怖がりで夜一人でトイレに行けなくていつもオデがついて行ったり、

他にも学校の行事では人一倍頑張ってたんだど。

努力するところは変わらず、今では一人でトイレに行けるようになったんだど！

そんなタチュキは体が弱くて...。

なのにいきなりダンス部作るって言い出して驚いたど。

途中で何度も何度も諦めて...。

そこがタチュキの悪いところだったんだど。

でも約束してくれたど。

何があっても諦めずに頑張るって。

タ「どうしよう...」

あるときタチュキが迷子になった時があった。

屋敷ではタチュキが帰ってこないと大騒ぎになってて、

オデもすっごい心配していたんだど。

いつもオデはタチュキと一緒に行動してきた。

でもその日は違ってタチュキは学校に行く前にオデを抱きしめて言ったど。

タ「僕ね、いつもコンちゃんに世話ばっかりかけてると思うの。
だから今日は僕一人で頑張るね！」

オデは不安だったけど、

「タチュキがそう言うなら止めないど！頑張るんだど！！」

タ「うん！」

いつも暗がりが怖くて泣いているタチュキと違って見えて、

すごいかっこよかったど。

ふと外を見るとあたりは暗くなってきてたど。

「タチュキ...」

オデは何もできないからタチュキの無事を祈るしかなかったんだど...。

でもかすかにタチュキの声が聞こえたんだど。