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 幼馴染2  アキラ&奏 ページ15

奏side

アキラはずっとうつむいたままで話そうとしてくれない。



俺じゃ...、頼りないからですか...?



俺はずっとアキラを尊敬していた。

周りの事をいつも気にして、自分のことは後回し。

明るくて、元気で、アキラがいるだけでいい雰囲気になって、

俺もアキラのようになれたら...、って思ってた。


「アキラ...。すいません、迷惑でしたよね...」


俺の声は震えていて、今にも泣きそうだった。


昔の俺は泣き虫でアキラに迷惑ばかりかけて...、

ケガするのも全部俺のせいで、友達と喧嘩した時も毎回かばってくれて...。


だから、大人になったら強くなって、アキラを守るって誓ったのに...っ。




アキラside

久しぶりに見た。

泉が泣きそうになっている姿を。


「...ちょっと来い」


俺は泉の腕をつかんで屋上へ向かった。







「...俺は迷惑だなんて思ってねー」

奏「ならっ!...なら、話してくださいよ...アキラ...」








あの日、体育館を出ようとしたら向こうの学校の生徒がやってきて、

こっちのチームが反則をしただの文句を言ってきた。

ほっといて帰ろうとしたら殴りかかってきて...。

俺はバスケ部の皆を先に帰らして、俺一人が残った。


結果、皆が先生を呼んできてくれて喧嘩は終わった。

でも殴られた衝撃で俺は意識を失って、起きたら病院。

別に入院とかそんな大げさなことじゃなかったけど、骨折した。








このことを泉に伝えると、急に俺を抱きしめてきた。


「お、おい!なんだよいきなり!!気色悪いぞ!?」


泉から離れようと必死に押しても逆にギュウ、と強く抱きしめられた。


「泉ー、痛いから離せって」

奏「やっぱり...、アキラは悪くないじゃん...」


怒ってんのか拗ねてんのかわかんない言い方をする泉。


「...確かに悪くねーけどさ、こうでもしないと皆がけがしちまうじゃん?」


ポンポン、とあやすように泉の頭を撫でる。

昔もよくこうしていた。そういや何か弟がいるみたいな感じだったな...www


「お前さー、いい加減泣き止めよ。鬼の風紀委員なんだろ?」

奏「...うるさい」


今度は完全に怒ったな...。


「...さてと、教室戻るか」


泉から離れて手をだす。


「ほら行くぞ、奏」

奏「...うん」



昔のように二人で手をつないで教室へ戻った―――...。

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設定タグ:アルスマグナ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» いやいや、こちらこそありがとう(´▽`*) (2016年2月15日 22時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - Suzuさん» 全然大丈夫よ?フォローありがとう! (2016年2月15日 19時) (レス) id: 5a8f6227c1 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» 遅くなってごめん!私もフォローした! (2016年2月15日 2時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)
妄想少女M - Suzuさん» フォローしたよ! (2016年2月14日 21時) (レス) id: 5a8f6227c1 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - 妄想少女Mさん» @のあとは「KenchanRyouna」だよ! (2016年2月14日 19時) (レス) id: c7c74294ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Suzu | 作成日時:2014年12月30日 19時

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