01. 祈るように宛名を書いた ページ1
太宰 side
ぼーっとしながら頬杖を付いて私の愛おしい彼女を見つめる。
彼女の名前はAA。
とても貧弱な体をしていて、顔はいつも青白く、よく体調を崩す。
彼女の体が良くないことを探偵社の皆はよく知っているから
皆、彼女の体調を気にかけている。
特に与謝野先生と国木田君。
ほーら、また始まった。
国木田君のお小言。
大体Aお前は体が弱いんだから必要以上に仕事をするな。
とか、ぐちぐち言っているけれど、...ねぇ、国木田君私に許可を取らず
私のAのことを下の名前で呼ぶだなんて私に喧嘩を売っているのかい?
どす黒い色をした、嫉妬心がどろどろと溢れ出る。
本能が赴くままに、この醜い嫉妬を怒りに変えて、国木田君の顔に
一発殴ってやりたい。
だけど、そんなことをすればAは私から離れていくだろう。
それも、恐怖で顔を歪ませて。
それだけは嫌だ。
だけど、そう思うのと同時に恐怖で歪みきった彼女の顔を見たい、と
そんなことを望んでしまう自分もいた。
嗚呼、私はなんて醜いのだろうか。
ぐるぐると渦巻く私の嫉妬心を、心の奥底にしまって蓋をする。
そして、ソファに身をうずめてヘッドフォンで耳を塞ぐ。
最後に彼女の愛らしい姿を3秒ほど目に焼き付けて、目を閉じた。
嗚呼、その愛らしい瞳も、口付けを誘うような魅力的な唇も
雪を欺くような美しい肌も、鈴のように澄んだ声も、髪の毛も
体も、心も、彼女の全てが私の物になればいいな、なんてそんなことを
思うのは、いけないことなのだろうか?
早くAが私の物になりますように、と祈りを込めて
空中に彼女の名前を書いた。
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作者名:雪飴 | 作成日時:2018年9月8日 0時