【マギ】ルフとの絆。─第3弾─ (ページ4)

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104話ページ4

ジュダルの持っている杖に魔力(マゴイ)が集まり、ジュダルは周りの人たちも巻き込んで魔力を放つ。
それに驚いて逃げまどう人々。

無関係の人達に何やってんのジュダルは！！

「『深淵の氷結壁(ヴァージカルド・ハイウォール)』！」
杖を一振りすると、霧の団の前に結界のような感じの大きな氷の壁が出来上がる。

ちなみに透明度が高いので、あちらの様子は見える優れものだ。

アラジンは杖から魔力をジュダルに向けてうつ。
だが、ジュダルの前で魔力は消滅した。

「…………なんだ、そっか。
おいチビ！魔力の撃ち合いは意味がねぇ。
ルフの加護がある『マギ』同士では魔力が打ち消し合っちまうみてーだ。
こうなったら────『魔法』で勝負するっきゃねーな！」

ジュダルの言葉にざわめく霧の団。
「何言ってんだ。さっきからとっくに魔法使い同士の戦いじゃねーか！」

……違うんだよねぇ、それが。

ジュダルは舌打ちしてから話し出す。
「あーあー、何も分かってねーな！俺が教えてやるよ、素人ども！」

スッとジュダルは杖をあげて魔力を集めだした。

「魔力とはなぁ……ルフが生み出す、純然たる力！
魔力はそのまま撃っても大した威力はねぇ。
さっきみたいにちょっと物を壊す程度だけど……魔力を生み出すルフたちに、とある命令を与えると……」

ジュダルは集めた魔力を雷にする。

「さっきAが作ったその氷の壁や……この通り！雷魔法の完成だぜ！」

シンドバットがアラジンに聞く。
「アラジン！一応聞くが、君は魔法を知っているか？」
「ううん」

あれ？！アラジン魔法知らないの！？

「やはりそうか……ルフとは本来、この世のあらゆる自然現象を巻き起こしている存在。
己の生み出す魔力(マゴイ)を使ってね。
つまり、ルフが生み出す魔力が、嵐や炎や雷を作り出しているというわけだ。
そして今、ジュダルはルフが生み出す魔力で雷を作り出した！！」